余剰ワクチン、介護職などに接種へ 1万7千人が対象 神戸

2021/05/28 21:05

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市は、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場で、予約者のキャンセルで余ったワクチンを、感染リスクの高い介護現場などで働く市民に接種する。対象者約1万7千人をリスト化。キャンセル発生時に電話連絡し、接種に来てもらう。ワクチンを有効活用するための工夫で、28日に運用を始めた。 関連ニュース ワクチン会場、誘導係に高齢者動員 「自分の接種はまだなのに」怒りの声も 大規模会場の空き枠はまだ余裕 新型コロナワクチン接種 神戸 【詳報】兵庫県で新たに94人感染、10人死亡 サ高住でクラスター発生

 市によると、12ある集団接種会場では、10~24日の接種を予約した約1万9千人のうち、182人が体調不良などを理由に急きょキャンセルした。1会場で1日1件程度発生しており、これまでは看護師や薬剤師ら会場スタッフへの接種に転用してきたが、近く一巡する見通しという。
 そこで市は、マスク着用などの感染防護策が難しい高齢者、生徒、児童らに接する従事者に、キャンセル分を接種することにした。
 対象は、福祉サービス事業所のケアマネジャーら職員▽認定こども園、保育所の職員▽特別支援学校や幼稚園の教職員-で、市内在住の接種希望者をリスト化。連絡がつかない場合は区役所職員らへの接種に回す。(初鹿野俊)
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