40代以下のワクチン接種予約前倒し 教職員、理美容師ら優先対象に 神戸市

2021/06/25 05:30

神戸市役所=神戸市中央区

 新型コロナウイルスのワクチン接種について、神戸市の久元喜造市長は24日、40代以下の一般接種の予約開始日を前倒しすると発表した。接種を加速させるのが目的。また職種による優先予約の対象に、教員や理美容師などを追加する。(長谷部崇) 関連ニュース 甲南医療センター過労自殺 遺族が会見「医師を守れない病院に患者を守れるのか」 「数学・理科甲子園ジュニア」須磨学園中が優勝 準優勝は明石市立大久保中 神戸市消費者物価指数、7月は3.3%上昇 生鮮食品を除く、食関連の幅広い値上がり続く

 市内の16歳以上に対する接種券の発送は、24日に完了。40代以下の予約開始日は40代が7月8日(2日前倒し)、30代が同12日(3日前倒し)、16~29歳が同15日(5日前倒し)に変更する。60代以上はすでに予約を受け付けており、50代は7月5日で変わらない。
 職種による優先予約の対象は、小中高や高専の教職員▽理美容師▽児童館、学童保育施設、あんしんすこやかセンターの職員-など、約2万3千人を追加する。これまでにクラスターが発生したり、マスクを外した人と接したりする職業を選んだという。
 これらの職業の人は40代以下でも7月5日から予約できる。大規模接種会場の利用を推奨し、接種当日は職員証などの提示が必要。勤務地が市内で市外在住の場合は、居住する自治体から届いた接種券を用意し、市外在住者専用のコールセンター(TEL078・277・3329)へ。
 久元市長は「早く接種を進めるため、ギリギリのところまで検討し、これくらいなら前倒しできると見極めができた」とした。一方、7月以降に追加予定だった7カ所の集団接種会場について、国がモデルナ製ワクチンが不足する可能性に言及したことから、「今日の時点で明確に開設できるとは考えていない。もう少し様子を見たい」と話した。

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