コロナ禍の生活困窮救済へ 子育て世帯に食品支援 神戸と東京の2団体、暮らしの相談も
2021/07/09 05:30
取り組みを発表した(右から)BE KOBE ミライPROJECTの松田茂樹プロジェクトリーダー、フローレンスの駒崎弘樹代表理事(画面内)、神戸市の中村明恵こども未来担当局長=神戸市役所
子どもの将来を応援する産官学の団体「BE KOBE ミライPROJECT」(神戸市中央区)と、認定NPO法人「フローレンス」(東京)は8月、コロナ禍で生活に困窮する子育て世帯に食品を届け、暮らしの相談にも乗る取り組みを始める。気兼ねなく利用してもらうため、申し込みや相談を無料通信アプリ「ライン」で受けるのが特徴。神戸市も食品提供や活動の周知で協力する。(初鹿野俊)
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「BE KOBE-」とフローレンスは3、4月に北区の100世帯に試験的に食品を配った「神戸こども宅食プロジェクト」を本格実施へと発展させた。8月は市内全域の250世帯を対象とし、10月、12月、来年2月にも配送する。
利用希望者は、フローレンスが運営する「おやこよりそいチャット」のラインアカウントから申し込む。食品は「BE KOBE-」が企業や市民、市から寄付を受けた米や野菜、菓子、日用品など(8月は10キロ)を送る。
また、利用者はおやこよりそい-の担当スタッフとラインでやりとりし、生活上の困りごとなどを相談できる。スタッフは保護者の就労や子どもの学習サポートなどを手掛ける市内の団体や同市の支援情報を紹介。フローレンスの駒崎弘樹代表理事は「行政の支援を受けたくても敷居が高いと感じる人が多い。ラインだったら気軽に相談してもらいやすい」と狙いを話す。
神戸市は食品寄付のほか、児童扶養手当の現況届に案内チラシを同封し、活動の広報を後押しする。
おやこよりそい-の利用開始や案内チラシの送付は8月上旬で、同月11日に締め切る。応募多数の場合は抽選。1回目の配達は同月27日。BE KOBE ミライPROJECT事務局TEL078・599・8450