路上に座り込む高齢女性に違和感覚え「大丈夫ですか」 女子高校生が救護
2021/07/10 05:30
のじぎく賞を受けた浜田麻衣さん=長田署
兵庫県警長田署はこのほど、路上に座り込んでいた80代の女性を救護したとして、長田高校3年の浜田麻衣さん(17)に県の善行賞「のじぎく賞」を伝達した。
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浜田さんは下校中だった6月15日午後5時ごろ、神戸市長田区宮川町2の路上で座り込む高齢女性を発見。足を投げ出すような様子に違和感を覚え、目が合ったことから、迷うことなく「大丈夫ですか」と声を掛けた。
浜田さんの問いかけに、女性は「立てないの」と答えた。両手を差し出して立ち上がりを補助したところ、女性の全体重が自身の両腕に乗った気がしたという。疲労がたまっていることを察し、女性1人で歩き続けるのは難しいと判断。最寄りの交番まで送り届けた。
女性は当時入院先から抜け出した状態で、病院に無事戻ったとの知らせが届いたのは後日。贈呈式で「たいしたことはしてない」と謙遜する浜田さんを、山中博幸署長は「これからも、勇気を持ってさまざまなことに挑戦してほしい」とたたえた。(大橋凜太郎)