マリンピアに小さな水族館オープン 沿岸の魚など40種200点

2021/07/22 05:30

SNS映えするユニークなオブジェ=神戸市垂水区海岸通

 漁業や海産資源について学べる神戸市垂水区海岸通の「マリンピア神戸さかなの学校(神戸市立水産体験学習館)」に22日、新たに「マリンピア神戸 小さな水族館」がオープンする。これまでの塩づくり体験などに加え、地元に生息する魚の展示数を増やしたり魚などのオブジェを設置したりと、見学だけでも楽しめる施設に生まれ変わる。(藤家 武) 関連ニュース 神戸港の新水族館、2021年秋開業へ 施設棟の名称は「神戸ポートミュージアム」 「入場料高すぎる」民営化する須磨水族園の新料金見直し求め7千人超の署名提出 神戸の水族館、再整備後の料金設定高すぎる? 小中高生は現行の4倍近く、家族4人で1万円にも


 1998年に“開校”した同施設は、神戸市漁協が協力し、乾燥ノリや海水からの塩づくり、地引き網を使った体験などを開催。また、漁業関連の図書やパネルを展示して地元の海の魅力をPRしてきた。今春、指定管理者が「アクアメント」(同市中央区)になったことから、展示や体験内容を見直すことになった。
 刷新とともに「校長」も設けた。初代に就いたのは、元須磨海浜水族園飼育教育部長の大鹿達弥さん(49)。学芸員としての知識と経験を生かし、「マリンピア神戸 小さな水族館」には、イシダイやカサゴといった神戸の沿岸部にいる魚やチンアナゴやクマノミといった暖かい海にいる魚など、幅広く約40種200点をそろえた。大鹿校長は「今後は釣った魚をさばく体験などを通して、見て、触って、食べられる、ライブ感のある施設にしたい」と意気込む。
 他にもサメやクマノミ、カッパなどの“写真映え”する大きなオブジェを校内に設置した。来場者の会員制交流サイト(SNS)への投稿を促し、PRにつなげたい考えだ。午前10時~午後5時。無料。水曜定休。TEL078・706・5550

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