性的多様性などに配慮を 神戸市教委が校則見直しへ指針
2021/07/26 05:30
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全国的に「ブラック校則」が問題となる中、神戸市教育委員会は、校則など学校生活のルールや決まりを見直す際のガイドラインを策定した。
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学校のルールは、「児童生徒の個々の状況を踏まえ、画一的にならないものが望ましい」とし、マイノリティーに対するきめ細やかな配慮を求める。明文化されていないルールも、見直しの対象に。文化・性の多様性に対する配慮や健康上の配慮がない規則、合理的な説明が難しいルールは、必ず見直しを求める=表。
各学校は、ルールについて毎年度見直す校内組織を設置。学級活動や児童・生徒会活動で、児童・生徒が話し合う場を毎年度設ける。保護者に対する学校のアンケートなどでも、学校のルールについて尋ねる。
見直した内容は保護者に伝え、ホームページに掲載して地域に公開する。市教委学校教育課は「公開・透明化することで、他校とも比較しながらルールを見直せる」としている。学校は毎年度末、見直しに関する報告書を市教委事務局に提出するという。(長谷部崇)