「長田区ではビーサンに履き替えよう」発祥の地、区役所職員らPR 神戸
2021/08/04 05:30
「ビーチサンダルの日」に合わせ、PRのためビーサンを履いて業務に当たる区役所職員=長田区役所
地場産業の一つであるビーチサンダル(ビーサン)をPRするため、神戸市長田区役所(同区北町3)は3日、職員がビーサンを履いて勤務したり、国産メーカー「TSUKUMO(ツクモ)」(東京)の中島広行社長と増田匡(ただす)区長が一緒に区内を歩いたりするイベントを実施した。(安福直剛)
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同社がビーサンの普及を図るため、「8」を「B」に見立てて、8月3日を「ビーチサンダルの日」と提唱した。今回のイベントは、ゴム工業が盛んな同市長田区では1950年代、世界で初めてビーサンが生産され、まちおこしにつなげようと区が企画した。
この日、職員約20人が慣れないビーサン姿で業務に当たった。戸惑いもあったというが、「職場の雰囲気が和やかになった」「これまでにない発想が出てきそう」との声が上がっていた。
一方、3月に区と連携協定を結んだツクモの中島社長が、会社の取り組みや今後の意気込みを増田区長に話し、「『ビーチサンダルといえば長田』と、世界で言ってもらえるように頑張りたい」と述べた。
その後は庁舎外に出て、同市須磨区と長田区の境へ。増田区長が手作りした靴箱を一時的に置き、「長田区ではビーサンに履き替えよう」とPRしたり、長田港で記念写真を撮ったりするなど、遊び心に満ちた取り組みをした。
増田区長は「地場産業には歴史や文化などまちの魅力が詰まっている。丁寧に掘り起こして地域の活性化につなげたい」と話していた。