感染急増で神戸市 コロナ宿泊療養施設を1カ所増

2021/08/19 05:30

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 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、神戸市は18日、入院できない患者の重症化を防ぐため、宿泊施設療養者の医療的ケアや自宅療養者の健康観察を強化すると発表した。宿泊療養施設は、新たに1カ所増やして計4カ所に。うち1施設では、病院などで実施されている、2種類の薬を混ぜて点滴する「抗体カクテル療法」を開始する。(長谷部崇) 関連ニュース 兵庫県内のマンション発売戸数、2カ月連続増 投資用マンションが全体押し上げ 11月 神戸で活躍、ウナギ焼き職人は28歳の米国人 アニメに導かれ来日5年、絶妙技にファンも 兵庫県の推計人口533万6139人 6カ月連続で減少、11月1日時点


 18日時点で、市内3カ所の宿泊療養施設(計298室)の入所者は、市外在住者も含めて219人(入所率73%)、自宅療養者は595人。
 感染者の急増により、市は新たに「ホテルサンルートソプラ神戸アネッサ」(同市兵庫区湊町4)を借り上げ、20日から4カ所目の宿泊療養施設として運用する。宿泊療養施設にはこれまで、市保健所が医師を派遣してきたが、中央市民病院と兵庫県立災害医療センター、市医師会も加わり、毎日4施設に医師1人ずつを派遣する。
 また「ニチイ神戸ポートアイランドセンター宿泊棟」(同市中央区港島南町7)では、重症化を防ぐ抗体カクテル療法を始める。肥満や糖尿病など重症化のリスク因子を持ち、症状が進みつつある患者について、医師の判断で実施。点滴後、24時間の経過観察が必要なため、1日2人からスタートする。
 自宅療養者の健康観察も強める。20日から、各区の保健センターに看護職15人による専門チームを配置し、毎日、電話やメール、チャットなどで健康状況をチェックする。
 久元喜造市長は市内の感染状況を踏まえ、「(市民病院の)通常医療を制限した上で、病床を拡大しなければいけない時期に来たと考えており、市民病院機構とギリギリの調整をしている」と話した。
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