コロナ受け入れ病床 9月中旬までに39床追加 神戸市

2021/08/20 05:30

神戸市役所=神戸市中央区

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、神戸市と市民病院機構は19日、市内のコロナ受け入れ病床を9月中旬までに39床追加し、321床にすると発表した。市民病院で緩和していた通常医療の制限を再強化し、病床を捻出する。 関連ニュース 甲南医療センター過労自殺 遺族が会見「医師を守れない病院に患者を守れるのか」 「数学・理科甲子園ジュニア」須磨学園中が優勝 準優勝は明石市立大久保中 神戸市消費者物価指数、7月は3.3%上昇 生鮮食品を除く、食関連の幅広い値上がり続く

 「第4波」では、市民病院3カ所の通常医療を約4割制限し、市内全体で305床確保した。現在は西市民病院、西神戸医療センターの制限を約2割に緩め、282床としている。
 しかし「第5波」で、病床使用率は急上昇。両病院の通常医療を再び約4割制限し、西市民で23床、西神戸で9床追加する。市民病院以外の20のコロナ受け入れ病院も、計7床増やす。
 市健康局の花田裕之局長は「今のところ、入院調整中の患者も1、2日で入院できている。10日以上かかることもあった『第4波』ほどではない」とした上で、「このペースで感染者が増えれば若い世代の重症者が増える」と指摘。ワクチンの2回接種後で感染した市民は6、7月で数人だけだったとし、「ワクチンの効果は非常に大きい。若い世代も早めに接種してほしい」と呼び掛けた。
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 神戸市は19日、新たに392人の新型コロナ感染を確認したと発表した。18日の367人を上回り、3日連続で過去最多を更新。北区役所と北神区役所で職員各1人の感染も発表された。(長谷部崇)

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