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夕方以降も相談予約が入っている市こども家庭センター=神戸市中央区東川崎町1
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夕方以降も相談予約が入っている市こども家庭センター=神戸市中央区東川崎町1

■深夜に小6女児追い返した児童相談所 対応どう改善?

 廊下を進むと、左右に「相談室」「カウンセリング室」などが連なる。神戸市こども家庭センター(兵庫県中央区東川崎町1)を訪ねたのは9月末の平日午後4時すぎ。使用中の部屋も多いようだ。

 「夜8時まで相談室が埋まっている日もありますよ。日中は仕事のある保護者の方も多いですから」。黒田尚宏副所長が話す。

 2020年2月の真夜中。「親から家を追い出された」と同センターを訪れた当時小学6年の女児が、当直業務を請け負っていたNPO法人スタッフに追い返される問題が起きた。子どもを守るための施設として、これをどう教訓にしたのだろうか。

 同センターには日々、子どもの障害や虐待、非行などさまざまな相談が寄せられる。19年度の相談件数は8651件。10年間で約1・7倍に増えた。そのうち虐待に関する相談は2394件だった。

 問題が起きた当時、同センターの当直業務は委託スタッフ1人で担っていた。児童福祉の専門職ではなく、緊急の電話は市職員に連絡することになっていたが、緊急だと判断せず電話を取り次がないケースもあった。また市は事前連絡なく深夜に児童が来所するケースは想定していなかったという。

 この問題を受け、市は有識者を入れた検討会議を設置。会議は原因の一つとして、市が時代の変化に応じて体制を見直してこなかったことを指摘した。

 現在、夜間や休日に同センターの電話番号(078・382・2525)をダイヤルすると、児童虐待の相談は「189」、それ以外の緊急の相談は別の番号を案内され、どちらも福祉専門員のいる東京の民間業者につながる。専門知識のあるスタッフが緊急性の有無を判断し、緊急の電話は直ちに市職員へ連絡するため、「スタッフに土地勘がなくても影響はない」と同センター。一晩で10件程度の相談電話がかかる日もあるという。

 一方、センター内では別の委託スタッフが警備面での当直を担うが、来所者があればセンター併設の一時保護所の宿直職員に必ず取り次いでいるという。

 「丁寧で根気強い支援が必要。時代の変化に対応して体制を更新していかなければならない」と黒田副所長。センターは開設から35年が経過して手狭になっており、来年度にも兵庫区・和田岬へ移転。相談や一時保護の機能を拡充する予定となっている。児童福祉に精通した人材を確保しつつ、これまで以上に子どもに寄り添える拠点施設となるよう注目し続けたい。(金 慶順)

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