台湾フードをアレンジ、ワイン入り「胡椒餅」を商品化 神戸ワイナリー

2021/10/19 05:30

神戸ワイナリーのイベントで数量限定販売される胡椒餅。ゴマの香りが食欲をそそる=神戸市西区押部谷町高和

 神戸ワイナリー(神戸市西区押部谷町高和)を運営する神戸農政公社が、地域のパン店などと協力し、台湾の屋台フード「胡椒餅(こしょうもち)」を商品化した。生地には神戸ワインを、具材には地元・同市西区産のネギをそれぞれ使ったオリジナル商品で、23、24日のイベントで初めて販売。担当者は「海外に行けない今、異国情緒を感じてほしい」と来場を呼び掛けている。(名倉あかり) 関連ニュース 神戸ビーフをソフトクリームに?!身内も驚く計画 甘さと香ばしさ味わって 神戸ビーフソフトを限定500食販売 神戸ワイナリー 初の無添加白ワインを限定発売

 新型コロナウイルスの影響でワインの売り上げが落ち込む中、話題性のある商品開発を模索していた同公社。台湾フードの人気に目を付け、現地で胡椒餅を食べたことのある職員が「神戸では珍しい」と提案。職員らが実際に何度も作り、レシピを考案した。
 できたレシピは、明石や神戸で展開するパン店「ダンマルシェ」(本社・同県明石市)に託した。専務の中市雅章さんは「日本人の口に合うように10回以上は試作した」といい、豚肉の食感を残すためにあえて粗くミンチにしたり、臭み消しに赤ワインを使用したりするなど工夫を凝らした。
 約3カ月かけ、黒こしょうや「五香粉(ウーシャンフェン)」の風味が効いたあんをパリッとした薄皮の生地で包んだ胡椒餅が完成。携わった同公社のワイン事業部主任、大谷守さん(51)は「スパイシーで、ワインとも相性がいい。今後も加工食品の販路を広げられたら」と話した。
 胡椒餅は350円。23、24日のイベント(午前10時~午後4時)で各日30個を限定販売する。神戸ワイナリーTEL078・991・3911

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ