神戸市長選<立候補者の横顔> 酒谷敏生(50)無新  

2021/10/19 10:00

酒谷敏生氏

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 1971年、神戸市灘区生まれ。大阪学院大卒業後、実家の動物病院を手伝いながら、8歳で始めた空手の道場やペットショップを経営。空手大会のプロデュースも手掛け、政治団体も立ち上げた。空手の得意技は「左上段回し蹴り」。神戸市兵庫区在住。
■親子二人三脚で最後まで
 2015年以降、神戸市議選に補選を含めて計4回立候補してきたが、市長選に挑むのは初めて。半世紀を過ごしてきたまちの衰退を危ぶみ、「神戸の色を塗り替えるには、69人の議員の1人ではなく市長になるしかない」と決心した。
 「東京のもの」と縁遠く感じていた政治に関心を持ったのは25年前。父が支援する市議が関わっていた、神戸空港や市営地下鉄海岸線の反対運動に加わった。その中で市議の姿勢に共感。次第に、水はけの悪い路面に大きな水たまりができたり、街中のベンチが撤去されたりしたことで、困惑するお年寄りの姿が気になった。「市民の暮らし向上に貢献したい」と市政を志した。
 尊敬する政治家は、故田中角栄首相。「ダイナミックで分かりやすく、国民がときめいた」。神戸も大胆なモデルチェンジを-と思い描く。自身が市長になれば「給料なしで働く」と言い切る。併せて議員や職員の定数・給与を減らし、市民に還元したいとする。
 一見「こわもて」の風貌だが、家に帰れば小学1年生の長男(6)に目尻を下げる父親。経営する道場で1歳半から空手の競技を教える熱の入れようで、自身のユーチューブ番組にも度々登場させる。
 これまでの市議選でも、街頭で声をからす横で、愛息が応援してくれた。「子どもを重んじない街は、発展できない」。座右の銘は「初志貫徹」。親子二人三脚で市長選も最後まで戦う。
(初鹿野俊)
【特集ページ】神戸市長選2021

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