衆院選・兵庫2区 立候補者に聞く 宮野鶴生氏(64)共・新

2021/10/22 05:30

宮野鶴生氏

■医療制度改善命を守る 関連ニュース 「2馬力選挙」巡り議論本格化 兵庫県知事選などで論点 来夏の参院選控え、公選法のあり方課題 健全な選挙のため法整備を 兵庫県議会が国に意見書提出 参政党が建築士の藤原氏擁立 次期参院選兵庫選挙区

 8人きょうだいの5番目。離島医療を描いたテレビドラマ「Dr.コトー診療所」のモデルとなった鹿児島県薩摩川内市、下甑(しもこしき)島に生まれた。病院事務や福祉用具レンタル業など、医療や介護の現場で約30年。「命と暮らしを守る仕事をしてきた。次は国政でこれを実現したい」
 中学卒業後に島を出たが、慣れない寮生活でホームシックになり、度々帰島した。それでも働きながら名古屋工業大の第2部(夜間)に通った。「兄たちが家計を助けてくれたおかげ」と感謝しつつ、自身の経験から大学の学費半額・無償化や給付型奨学金の拡充を訴える。
 大学生の時、病院で高齢者の医療費無償化を求める署名活動を目にした。「これがあるべき姿では」と関心を持った。その思いのまま今も、一定の収入がある75歳以上の医療費窓口負担を引き上げる政策に強く反対している。
 「病院やベッド、保健所の数が減らされている。助かる命が助からない状況」。コロナ禍の政府対応に危機感を募らせ、医療体制の確保や18歳までの子どもの医療費無料といった「命を守る」公約を掲げて臨む。(名倉あかり)

 【メモ】宮野鶴生(みやの・つるお)趣味はゴルフと釣り。いずれも1人ではなく「仲間と一緒だからこそ楽しい。誘われたらどこでも行きます」と笑う。愛読書は大学時代に出合ったオストロフスキー著「鋼鉄はいかに鍛えられたか」。「生涯を人類解放のために生き抜く」という一節に感動し、「そのために自分ができるのは、苦しむ人を助けることだ」と政治家を志すきっかけになったという。

 【特集ページ】衆院選2021

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ