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竹製のクリスマスツリーを作って大学内に展示している学生たち=神戸市東灘区岡本8
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竹製のクリスマスツリーを作って大学内に展示している学生たち=神戸市東灘区岡本8
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竹製のクリスマスツリーを作って大学内に展示している学生たち=神戸市東灘区岡本8

 放置された竹林の増加を食い止めようと、甲南大学(神戸市東灘区)の学生有志が、山から切り出した竹の消費促進に取り組んでいる。竹炭パウダーを使った商品を開発したり、会員制交流サイト(SNS)で発信したりする、名付けて「Bamboo(バンブー)にThank you(サンキュー)」プロジェクト。官民と連携して今春に立ち上げ、11月末には学内に竹製の巨大なクリスマスツリーを設置して活動を周知している。(井上太郎)

 手入れされていない竹林は、担い手不足や高齢化を背景に増えており、「整備」「消費」「認知」のサイクルを回すことで、竹林の荒廃防止を図る狙い。甲南大と神戸市、神戸版地域おこし協力隊、地域プロモーションの支援会社「神戸白黒(はっこく)」で構成し、学生は3、4年生6人が参加する。

 きっかけは、ともにメンバーで経済学部3年生の寺山恵一さん(21)=兵庫県西宮市=と、文学部4年生の武藤彩葉さん(21)=同=が昨年10月、別の課外プログラムに参加したことだった。

 国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)をテーマに高校生と大学生が地域課題の解決を考えていく催しで、神戸市須磨区を拠点に放置竹林対策に取り組むボランティア団体と出合った。

 同団体のメンバーは平均75歳以上。寺山さんたちは、竹は生命力が強く、「目を見張る速度で成長する」との説明を受けた。

 林野庁のまとめでは、2002年に15万6千ヘクタールだった日本の竹林面積は、12年に16万1千ヘクタールまで増加。周辺では農作物の鳥獣被害や土砂災害のリスクが高まるという。プログラムでは竹を切り倒す作業も体験し、放置竹林対策の難しさを肌で感じた。

 「継続的に竹林の整備ができるモデルをつくりたい」。寺山さんたちの成果発表を聞いた神戸市職員が橋渡し役となり、今回のプロジェクトに発展した。

 多くの人に竹に関心を持ってもらう切り口として、食品としての竹炭パウダーの普及を目指すことにした。竹炭なら風味を損なわずにミネラル分を補強できる利点があるといい、10月から、市内の飲食店に協力を呼び掛けた。特製のまかないメニューをSNSで発信してもらうというアイデアで、数珠つなぎに広げていこうと働きかけている。

 11月には学内の食堂で、竹炭パウダー入りのパンケーキなどのスイーツを約2週間限定で発売。クラウドファンディングでも活動資金を調達した。返礼品には竹炭パウダーを練り込んだ「ブラックたこ焼き」を用意し、約24万円が集まった。

 建築士が設計したというクリスマスツリーは、神戸市北区大沢町産の竹を約50本使用。2・3メートルから4・3メートルまでの3種類の高さに切り分けて内側が最も高くなるように並べ、小さな竹の輪を500個以上飾り付けた。学生会館内の広場で12月25日まで展示している。

 来年度から下級生6人が新たに加わる見込み。経済学部3年生の河村友貴さん(21)=同県明石市=は「学生や職員の間での認知度は高まってきている」と、手応えを口にし、寺山さんは「学内外でさらに輪を広げていきたい」と意気込んでいる。

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