コロナ禍収束祈る大型絵馬登場 「あと少しの辛抱」疫病退散へ張り子の虎
2021/12/19 05:30
大待雄治郎さん(左)が制作し、丹生神社に奉納された絵馬。疫病退散を願って、張り子の虎が大きく描かれている=神戸市灘区高羽町4
神戸市灘区の丹生神社に、来年の干支の「寅(とら)」を描いた大型の絵馬が登場した。地元の「高羽こどもみこし会」が新型コロナウイルス禍の収束を祈って手作りしたもので、丑(うし)年にちなんだ「赤べこ」に代わる2作目。作画した同会参与の大待雄治郎さん(62)は、ワクチンの追加接種(ブースター)にちなんで「『ブースター祈願』で来年こそ収束させたい」と願いを込める。
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コロナ禍で、神社の秋季大祭に合わせた同会のみこし巡行は2年続けて中止に。「来年こそは巡行できるように」と、大待さんがアクリル絵の具を使って約2カ月かけて仕上げた。
幅約160センチ、高さ約90センチ。初日の出の真っ赤な太陽を背に、疫病よけのお守りでも知られる「張り子」の虎を描き、幸福の象徴とされるフクロウやウミガメなども添えた。
12月中旬から拝殿の横に飾られている。同神社の村上亮宮司は「お宮にふさわしい絵柄」とたたえた。大待さんは「今年はワクチン接種が進み、昨年末に比べるとコロナ禍の出口が近づいた感覚もある。『あと少しの辛抱』という気持ちで作った」と話した。(井上太郎)