1・17知らない若者が語り継ぐ教訓 体験談学び高校で講演 「同じ世代の言葉で震災をより実感」

2021/12/21 05:30

講演後に生徒たちに語り掛ける藤原祐弥さん=須磨友が丘高校

 阪神・淡路大震災を経験していない若者たちが遺族や被災者から得た教訓を語る講演会が20日、須磨友が丘高校(神戸市須磨区友が丘1)であった。「震災を知らない世代でも、語り継ぐことが大切」と話したのは、講演会を担ったグループ「1・17希望の架け橋」のメンバー。震災発生から来月で27年がたち、記憶の風化が懸念される中、被災者と次世代をつなぐ活動が始まっている。(藤井伸哉) 関連ニュース 最後のトーホーストア閉店 神戸の阪神大石駅店に惜しむ列 兵庫で61年の歴史に幕 神戸マラソン2024、復興の地を2万人駆ける 阪神・淡路大震災から来年1月17日で30年 神戸の街、2万人が駆け抜ける 「神戸マラソン2024」17日号砲 終盤の難所は今大会が最後に


 グループは昨年10月に発足し、現在大学生や中高生、会社員ら15~24歳の34人が所属。遺族らから聞き取った被災状況を話したり、震災の追悼行事「1・17のつどい」で明かりをともす「紙灯籠」の製作に協力したりしている。講演会は、同校で防災活動を推進する生徒が、メンバーと知人だった縁で実現した。
 この日は、同グループ代表で、舞子高校(同市垂水区)環境防災科を卒業した藤原祐弥さん(19)が2年生約230人の前で講演。藤原さんは、20歳の次男を失った被災男性の心の傷が今も癒えていないことや、懐中電灯の準備など、被災経験者の祖母から学んだ防災意識の重要性などを紹介した。その上で、「経験していなくても伝え続けることが大切。皆さんも、家族や被災者から聞いたことがあれば伝えてほしい」と訴えた。
 同校の生徒会役員で、県教育委員会の防災ジュニアリーダーを務める松広ひなたさん(16)は「同じ世代の言葉が、震災をより実感させてくれた。災害はいつ起こるか分からないので、一人でも多くの命を救えるよう、備えを大切にしたい」と真剣な表情を見せた。
 藤原さんは「みんな熱心に聞いてくれた。震災の記憶を歴史の出来事にせず、風化を防ぎたい」と意気込んでいた。

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