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「そのほお、熱線に焼かれ」の稽古風景=神戸市中央区多聞通2、神戸演劇鑑賞会
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「そのほお、熱線に焼かれ」の稽古風景=神戸市中央区多聞通2、神戸演劇鑑賞会

 広島で被爆して顔や体にケロイドを負い、米国で治療を受けた「原爆乙女」と呼ばれた女性たちがいた。その心の葛藤を描いた舞台「そのほお、熱線に焼かれ」が30日、神戸市中央区中山手通3、北野工房のまちで上演される。明るい未来を原爆に奪われながらも前を向こうとする女性たちの姿を、コロナ禍で息苦しい現代を生きる私たちに重ね、出演者たちは熱のこもった稽古を続ける。(溝田幸弘)

 公演は、神戸演劇鑑賞会などが主催する「平和と演劇の集い」のプログラムとして準備された。県内の劇団・俳優でつくる兵庫県劇団協議会が共催し、同協議会代表の森もりこさん(劇団自由人会)が企画・構成を務める。

 原爆乙女たちは、広島に原爆が投下されてから10年後の1955年、米国民から寄せられた募金で渡米。25人が1年から1年半にわたって一般家庭に滞在し、ニューヨークのマウントサイナイ医療センターで延べ140回の形成外科手術を受けた。

 「そのほお-」は、25人のうち1人が手術中に亡くなった実話を基にした作品だ。戦争や原爆が彼女たちに負わせた心の傷、将来への不安、それでも生きていこうとする意志を丁寧につづる。初演は2015年で、社会派作品を数多く手掛ける劇作家古川健さん(劇団チョコレートケーキ)が脚本を手掛けた。

 最年少の出演者水野明子さん(29)は「初めて脚本を読んだ時は、生きることを後押ししてくれるように感じ、泣いてしまった」という。森さんは「さまざまな生きづらさをはらんだ現代社会の私たちに、すごく響く内容。昔の戦争の話、というだけで終わらない作品に」と力を込める。

 午後1時半開演。公演後、森さんらが出演する「劇論 演劇は生きる力」と題した座談会もある。500円(高校生以下無料)、要予約。神戸演劇鑑賞会TEL078・381・8244

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