水温管理の難しさから水族館でさえ手を焼くというクラゲの飼育を、垂水区役所(神戸市垂水区日向1)で地元住民らが10年以上続け、水槽で展示している。繁殖状況を会員制交流サイト(SNS)で発信したところ、元水族館スタッフの目に留まった。その縁で専門学校のクラゲサークルとつながり、交流の輪も広がっている。(笠原次郎)
地元住民でつくるボランティア団体「たるみ水母(くらげ)クラブ」が2011年9月、市内で最も長い海岸線を持つ同区から、海のイメージを発信しようと区に働き掛け、飼育が始まった。
クラゲは水温が高くなると溶けてしまうほか、餌も輸入品が頼りで飼育が難しい。メンバーは当初、市立須磨海浜水族園(同市須磨区若宮町1)で30年飼育した経験がある男性から、育て方を教わった。ミズクラゲやアカクラゲなど5種類ほどを水槽(高さ50センチ、幅120センチ、奥行き45センチ)で育て、季節ごとに入れ替える。
餌やりは1日1回必要で、現代表の植田育子さん(46)=垂水区=が週6日、前代表の亀井秀子さん(76)=同区=も週に1日担当。極小エビの乾燥卵を水やぬるま湯でふ化させ、新鮮なうちにスポイトを使って、クラゲの口に注ぎ込む。
これまでに、傘を下向きにして泳ぐサカサクラゲ、ミズクラゲの繁殖に成功。発光ダイオード(LED)を使ってクラゲをライトアップするなど、訪れる区民らを楽しませてきた。
植田さんは18年2月、写真共有アプリ「インスタグラム」に、ミズクラゲの赤ちゃんの写真を投稿。これを見た元水族館スタッフで、現在は神戸動植物環境専門学校(同市東灘区向洋町中1)で教えている谷洋平さん(34)ともつながった。ミズクラゲが大量に死んでいった時には、谷さんの的確な助言で事なきを得たという。垂水港でくむ水が雨の後で塩分が足りず、水をくみ直すとクラゲが元気になった。
谷さんの教え子である同校クラゲサークルの学生は昨年3月、同区役所を訪れ、飼育の様子を見学。ミズクラゲの体の構造を解説するポスター(縦100センチ、横80センチ)も制作し、水槽横に展示している。メンバーの一人、女子生徒(19)=兵庫県姫路市=は「飼育が難しいクラゲを10年も育て続けていて、本当にすごい。これからも海の生物の魅力について一緒に発信していければうれしい」。
餌やりを続ける植田さんは、飼育を始めてから旅行には2回しか行けていないというが、「皆さんに癒やしを感じてもらえるよう、これからも心を込めて世話をしていきたい」と話す。

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