震災犠牲者への思い込め 中高生らが1・17竹灯籠作り

2022/01/08 19:13

鈴蘭台中学校の生徒やボランティアらが作った竹灯籠=神戸市北区山田町藍那、あいな里山公園

 17日に三宮・東遊園地(神戸市中央区)で開かれる阪神・淡路大震災の追悼行事「1・17のつどい」で並べる竹灯籠作りが8日、同市北区のあいな里山公園であった。冬空の下、中高生や家族連れ117人が220本の灯籠を完成させた。 関連ニュース イチロー「パンツ1枚で部屋から飛び出した」 阪神・淡路大震災の追悼行事「1・17のつどい」 竹灯籠の文字、大きさ半分に 震災体験伝え続ける 阪高で落下免れたバス運転手

 園内で竹林を整備する「環境ボランティアわかば会」が20年ほど前に始めた。同公園などと共催で開くのは6回目で、今回は園内から竹50本を切り出した。
 参加者はボランティアから、のこぎりの使い方などを教わりながら竹を斜めに切りそろえた。その後「つなぐ」「祈」など、自分で考えた言葉を筆で丁寧に書き込んでいった。
 鈴蘭台中2年の女子生徒(13)は、コロナの収束も祈りながら、「明るい未来」「願」と記したという。「震災で亡くなられた方にも願いがあっただろうから、私たちが引き継ぎたいという思いも込めた」と語った。
 同会の大橋修会長(78)は「震災を経験していない子どもたちにも記憶を受け継いでもらいたい。灯籠作りの作業をしたことで記憶に残るのではないか」と話していた。(小野萌海)
【特集ページ】阪神・淡路大震災

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ