神戸・須磨の女性殺害事件、未解決のまま１９年　「今年中に有効な情報を…」遺族が呼び掛け

　神戸市須磨区の路上で２００３年２月、パート従業員寺田和子さん＝当時（４４）＝が刺殺された事件は２１日、未解決のまま１９年となった。寺田さんの夫（６４）や支援者ら約４５人が２０日、現場近くの神戸市営地下鉄妙法寺駅前で情報提供を求めてビラを配った。 関連ニュース ２０キロ競歩、男子は高橋Ｖ　陸上の日本選手権、女子は岡田 【速報】神戸で１３７１人新規感染　６日をピークに減少傾向続く　新型コロナ ５～１１歳のワクチン接種　神戸市が３月開始へ　新型コロナ

　事件は０３年２月２１日午後１０時４５分ごろ発生。同駅から歩いて帰宅中の寺田さんが、何者かに左太ももを刺されて亡くなった。奪われたバッグは、近くの山中で現金を抜かれた状態で見つかった。
　兵庫県警須磨署によると、事件発生から今年１月末までに情報提供は１８２件あったが、直近１年は１件にとどまるという。この日、寺田さんの夫は「犯人逮捕にご協力お願いします」などと呼び掛けながら、通行人らに約千枚のビラやティッシュを手渡した。
　寺田さんの夫は「気がつけば来年で２０年になってしまう。今年中に有効な情報が出てきて逮捕につながれば。周りの人で当時金遣いが急に荒くなったり、血のついた服を処分していたりなど、思い出したことがあれば教えてほしい」と訴えた。事件に関する情報は須磨署ＴＥＬ０７８・７３１・０１１０
（小野萌海）