ビーナスブリッジの由来 「金星観測記念碑」が日本天文遺産に 神戸・諏訪山公園、住民ら祝う

2022/03/21 05:30

日本天文遺産認定を記念して、住民らにお披露目された解説板=神戸市中央区諏訪山町

 諏訪山公園(神戸市中央区諏訪山町)にある「金星観測記念碑」と金星台一帯が、日本の天文学の発展に大きな影響を与えたことを証明する史跡として、日本天文学会の「日本天文遺産」に認定された。神戸市が解説板をリニューアルし、地元住民らが20日、除幕式を開いて約100人が参加した。(大橋凜太郎) 関連ニュース 【写真】日本天文遺産に認定された「金星観測記念碑」 白い月の先端、光る“滴” 国内各地で「金星食」 【写真】諏訪山公園内のビーナステラスから撮影した神戸市街地


 諏訪山公園がある場所では1874年12月9日、太陽と金星、地球が一直線に並ぶ現象「金星の太陽面通過」をフランス人が観測した。日本人も参加し、最先端の技術を学んだという。この出来事は「金星台」や、隣接する「ビーナスブリッジ」の名前の由来になり、観測から100年後の1974年に記念碑が設置された。
 公園は市が所有するが、地元有志が七夕や新年のイベント、清掃活動などを自主的に実施し、地域資源として活用してきた。太陽面通過は2012年6月6日にも見られ、住民らが歴史に思いをはせながら観測したという。
 日本天文遺産は天文学、暦学関連の歴史を次世代に伝えるため、18年度から認定している。これまでに奈良県のキトラ古墳天井壁画などが選ばれており、21年度は金星台など1874年の金星太陽面通過観測地と、太陽黒点のスケッチ群が新たに認定された。
 記念碑の解説板には、天文遺産に選ばれたことなどを追記した。式典では、参加者全員でテープカットして祝った。
 神戸諏訪山ふれあいのまちづくり協議会の横山直己委員長(75)は「私たち住民が歴史への理解を深め、次の世代につながないといけない。認定をきっかけに、全国に誇る天文の聖地になれば」と話していた。

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