創業100年の伝統「老祥記」がカレー豚まん 神戸の飲食店とコラボ 13日から限定販売

2022/04/10 05:30

こだわりのカレー豚まんをPRする老祥記の曹祐仁さん(中央)ら=神戸市役所

 豚まんの老舗「老祥記」(神戸市中央区元町通2)が神戸市内のカレー店とコラボレーションし、新商品のカレー豚まん2種類を13日から期間限定で販売する。創業100年を超える老祥記で初の試み。専務取締役の曹祐仁(まさひと)さん(34)は「豚まんの新しい可能性が伝わるきっかけになれば」と意気込む。(名倉あかり) 関連ニュース 神戸・南京町で100年変わらぬ味 豚まんの老祥記「地元からも愛される店に」 神戸の有名店のカレー、自宅で再現 レトルト商品「名店シリーズ」に2店、3種追加 エム・シーシー食品 人気の「潜水士カレー」商品化 海上保安本部と食品メーカーがレシピ再現


 老祥記が市内の飲食店とコラボした商品を販売し、収益を子どもの食育に充てる「ドリーム豚まんプロジェクト」の第1弾。取り組みと協力希望者をつなぐ市の事業を通して実現した。
 2021年10月から交流サイト(SNS)などで、コラボするカレー店の推薦を呼び掛け。いずれも中央区の「神戸カレー食堂 ラージクマール」と「マンドリルカレー」が選ばれた。それぞれ約3カ月かけ、肉汁たっぷりでスパイシーな「キーマカレー豚まん」と、ホウレンソウを使った「ザクカレー豚まん」を開発した。
 この2種類と、老祥記の豚まんとの3個セットで税込み500円。13~16日と20~23日のいずれも午前11時から、南京町の「曹家包子館(パオツーカン)」で販売する。各日200セット程度を用意し、なくなり次第終了となる。
 今回の収益を基に、夏ごろには子どもに豚まんの手作り体験をしてもらうイベント「老祥記放課後キッチン」の開催を予定する。
 曹さんは「新型コロナ禍で飲食店が苦しむ中、神戸の食文化の魅力向上につなげたい」と期待した。

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