ミサイル備え一時避難先指定 市全域への拡大が課題に 神戸

2022/04/15 05:30

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 神戸市が、新たに指定した市内47カ所の「緊急一時避難施設」。他国からのミサイル攻撃などが起こった際の一時的な退避場所となるが、現在の登録施設は中央区内が中心で、今後、市域全体にどれだけ広げられるかが課題になる。 関連ニュース 金正恩氏、核戦力を高度化 兵器増産へ能力拡張計画 北朝鮮非核化の目標を再確認 日米韓外相が共同声明 【金正恩氏VSトランプ氏】北朝鮮、制裁解除求めず 姿勢転換、持久戦に自信


 緊急一時避難施設は、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されるなどした際、全国瞬時警報システム(Jアラート)などの通知を受けた市民が避難する場所。
 爆風などの直接的な被害を軽減することが避難の目的で、国は特に地下駅舎や地下街、地下道など地下施設の指定を推進している。
 新たな指定場所は、市営地下鉄や阪神、山陽、神戸電鉄、神戸高速の計30駅▽さんちかやメトロこうべなどの地下街5施設▽三宮中央通り地下通路や新長田大橋地下道など地下道6施設▽新長田駅前駐車場や神戸駅南駐車場など地下駐車場4施設▽その他の2施設。
 市内には、市街地以外でも地下駐車場や商業施設の地下部分で避難に使えそうな場所がまだあるといい、市危機管理室の担当者は「引き続き、避難できる地下施設の掘り起こしを進めたい」としている。(三島大一郎)

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