「高額だから詐欺かも」と直感 電子マネー購入しようとした高齢者の被害防ぐ コンビニ店員に感謝状

2022/05/14 05:30

感謝状を受け取る福岡愛さん=セブン-イレブン神戸学院大学東店

 高齢者の詐欺被害を未然に防いだとして、兵庫県警神戸西署は、セブン-イレブン神戸学院大学東店(神戸市西区伊川谷町)の店員福岡愛さん(47)に署長感謝状を贈った。 関連ニュース 「50億円当選」詐欺と納得せぬ男性、警官と説得続け入金防ぐ 電子マネー高額購入で「大丈夫?」 詐欺被害防いだコンビニオーナーが今も後悔すること 「1億円が当たる宝くじ」120万円で購入したら、送られてきたのは

 4月15日午後2時ごろ、70代くらいの女性が来店。電子マネーカードの売り場を聞かれた福岡さんが購入額を尋ねると、女性は「2万8千円分」と答えた。その額に「高額だから詐欺かも」と直感。詐欺被害防止のチラシを見せて「警察からこういうチラシをもらっていて…詐欺だと思うのだけど」と声を掛け、110番した。
 同署によると、女性は、パソコンの画面に「ウイルスに感染しています」とのメッセージが表示され、書かれていた番号に電話。電話に出た何者かに片言の日本語で「ウイルスを除去するため電子マネーが必要」などと言われ、来店した。
 福岡さんは昨年も高齢者の詐欺被害を防いでおり、感謝状を受け取るのは2回目。「大事なお金を取られたらあかんの一心で、これからも声を掛け続けたい」と語った。(橘高 声)

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