「シェアカフェ」であなたのメニュー出しませんか? 神戸・平野商店街の空き店舗改装
2022/05/30 05:30
元串カツ店を改装したシェアカフェ。出店者が思い思いのメニューを提供できる=神戸市兵庫区下祇園町
神戸市兵庫区の平野商店街の空き店舗(同区下祇園町)が改装され、「シェアカフェ」として貸し出されている。キッチンや調理器具を備え、借りた人が食材など最低限の費用で思い思いのメニューを提供する。今後、流通科学大(同市西区)の学生も経営参加しながら、商店街の活性化につなげていく。(大橋凜太郎)
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空き家の活用事業に携わる光山和弥さん(26)=同市北区=が、元串カツ店をリノベーション。空き家バンクで物件を知り、昨年10月ごろ改装に取りかかった。地域の子どもらに壁にしっくいを塗るのを手伝ってもらうなど、まちぐるみで作業を進めてきた。
シェアカフェは3月にオープン。L字形のテーブルと椅子6脚を配置。既に交流サイト(SNS)で開業を知った会社員らが間借りし、カレーやハンドメード雑貨などを販売している。8月には流通科学大の学生が飲食店の経営に取り組む。事業計画書を作成し、仕入れから販売までを手掛けるという。
光山さんは神戸から新しいビジネスが生まれることを期待。カフェの名前はKIKKAKE(キッカケ)とした。「若者らの挑戦を活性化につなげたい。このまちにいろんな人が足を運んでくれるきっかけになれば」と話していた。
改装は今も続く。来年にはパーソナルジムの開業を目指し、2階をコワーキングスペースにする構想もある。
利用料金は平日午前9時~午後5時で4400円から。土日や夜間は割り増しとなる。問い合わせは光山さんのメール(mitukazu1101@gmail.com)まで。