神戸親和女子共学化、正式に発表 男性は募集定員の3割、約100人 ロゴもお披露目

2022/06/19 19:55

親和女子大が新しいロゴをお披露目=神戸市北区鈴蘭台北町7

 開学から半世紀以上の歴史を持ち、多くの教員を輩出してきた神戸親和女子大(神戸市北区)は19日、2023年4月から男女共学の「神戸親和大学(仮称)」へ移行することを正式に発表した。デジタルトランスフォーメーション(DX)や少子高齢化などに対応した人材育成を進めていくという。羅針盤をイメージした共学後のロゴも公表した。 関連ニュース 私大の地方受験は西高東低、関西がトップ3を独占 1位の大学は「33都市、56会場」担当者「関東とは危機意識が違う」 高額な学費…「私立大学の医学部」 子どもを通わせるのに必要な年収は? 大学共通テスト国語の問題「続き気になる」と妖怪博士の本に注文殺到で増刷

 神戸親和女子大は2018年ごろから共学化を検討し、21年12月に男子学生にも門戸を開く方針を固めた。男性の視点を取り入れることで、討論を中心とした課題解決型授業などで教育効果が高まることが期待されるという。男性の割合は募集定員の3割、約100人を見込む。
 三井知代学長は会見で「共学化はめまぐるしく変化する時代に対応した教育改革の第一歩」と強調。同大の強みである、きめ細やかな少人数教育は継続していくとした。
 震災をテーマにした合唱曲「しあわせ運べるように」を作詞作曲した児童教育学科の臼井真准教授も同席し、小学校の教師だった経験から現場の課題を指摘。音楽の教員に男性が少ないことに触れ「音楽を聴いて心を動かされたという経験を持つ学生に来てほしい。男性教員を育成できることを楽しみにしている」と話した。(伊藤颯真)

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