フェネック、モモンガ、ニシキヘビ…珍しい動物と遊ぼう 神戸・東灘に触れ合いカフェ
2022/09/11 05:30
餌を手に載せると早速近寄ってくるフェネック=神戸市東灘区甲南町3
フェネック、メンフクロウ、イグアナ、ニシキヘビなど、ちょっと珍しい動物たちと触れ合えるカフェ「MOFiiNA(モフィーナ)」が神戸市東灘区甲南町3にオープンした。見たり触れたりできるのは、40種80匹。聞きつけた動物好きが次々と訪れ、癒やしのひとときを楽しんでいる。(鈴木久仁子)
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無類の動物好きという店長の藤田正樹さん(47)は、神戸大学大学院の自然科学分野で生物学全般を学んだという。卒業後は、理化学研究所の研究員を経て独立。会社を経営し、複数の事業を展開しながら、さまざまな動物を飼ってきた。
もっと多くの人にその魅力を分かってもらいたいと、9月1日、カフェを立ち上げた。来場者の手洗い消毒を徹底し、動物に過度なストレスをかけないよう気を配る。動物が人をかんだり、ひっかいたりといった危害を加えないよう、慣れるまで「十分に準備時間をかけた」と話す。
1階のカフェスペースでは、水槽で大きなアロワナが泳ぎ、食事やコーヒーをゆったりと楽しめる。2階が動物とのふれあいスペースで、フェネックやフクロウ、リクガメ、アヒルなどが「それぞれ快適なスペースで過ごしている」のをガラス越しに見られる。スタッフの案内で、中に入ることもできる。
客は自分の興味のある動物をリクエストし、スタッフに連れてきてもらう。なでたり、餌をあげたり、写真を撮ったりして「ふれあいタイム」を楽しめる。ミーアキャットやパンダネズミなどは籠に入って運ばれてくる。
藤田さんは「フェネックさん、ワラビーさん」と動物たちを「さん」付けで呼ぶ。「気持ちは自分の子ども。ゆくゆくは来場者に名前を付けてもらう」。
店を訪れた学生の女性(23)はフェネックに餌をやったり、リクガメに足を踏まれたりしていたが、「やっぱり、ウサギが一番かわいい」と延長料金を払って、最初になでたウサギを再リクエストした。
一緒に来ていた後輩の女性はニシキヘビのボールパイソンをなでることに。藤田さんは「小動物を触った後にヘビを触ると、ヘビがにおいと体温に反応して手を餌と間違えるかもしれないから」と、においを落とすよう助言した。女性は「またぜひ来たい」と笑顔で話した。
午前10時~午後4時。30分千円(延長30分ごとに500円)。JR摂津本山駅から南へ徒歩10分。モフィーナTEL078・441・1178