「ためまっぷ」と「うめろぐ」 子育て情報特化サイトの積極的な活用を 神戸・東灘

2022/09/22 05:30

子育て関連イベントのチラシが一覧できる「ためまっぷ東灘」の画面

 年間出生数(2021年1484人)、0~6歳の未就学児数(22年3月時点で1万1744人)がともに神戸市内9区で最多の東灘区。新型コロナウイルス禍が続く中、同区は子育て世帯への発信ツールとして、育児関連情報に特化したウェブサイト「ためまっぷ」と「うめろぐ」の充実を図っている。保健福祉課の藤田由美・保健担当課長(54)は「スマホ一つでいつでも手軽にさまざまなサービスやイベント情報を入手できる」と積極的な活用を呼び掛けている。(聞き手・井上太郎) 関連ニュース <次の一手>(130)ママクリエイターラボ(神戸市中央区) クリエーター育成 相生市、価格高騰のコメ無償配布 児童扶養手当満額支給の子育て世帯に エレベーター安全装置 死亡事故起きた神戸のビルもなし 市内の9000台以上が未設置

 -「ためまっぷ」「うめろぐ」はそれぞれどんなサイトですか。
 「ためまっぷはエリアや日付別に子育て関連イベントのチラシを一覧できるウェブサイトです。主催者が直接アップロードするので、中止や延期の情報も速やかに反映される。位置情報を利用し、近くの催しも簡単に見つけられます。うめろぐはお子さんの年齢別、目的別に利用できる子育て支援制度やサービスをまとめたサイトになっています。21年4月に区の子育て支援情報サイトをリニューアルしました」
 -サイトで探せる子育て支援サービス、とは例えばどんなものがあるのでしょう。
 「0歳児の母親を対象にしたものであれば、産後ケア事業があります。赤ちゃんと一緒に助産所や医療機関に宿泊するサービスで、出産で疲れた心身を休められる上、助産師が産後の生活や授乳、沐浴やスキンケアのアドバイスをします」
 「料金は1泊2日3食付きで6千円、日帰りだと2千円。国の予算が拡充され、始まった当初に比べると半額ほどに下がっているんです。区内では甲南医療センター(産後4カ月未満が対象)など市内で最多の6カ所が対応。宿泊7日、通所7日を上限に利用できます」
 「1回千円で利用できる『訪問型』もあり、利用者は増えてきています。コロナで里帰りが難しいなど、今は子育てで孤立しやすい社会状況が続いています。『遠くの親類より近くの他人』ということわざがあるように、プロの助産師に頼る方法もあるということを広く知ってほしい」
 -サイトでは他にどんなことを調べられますか。
 「発達の悩みを相談できる小児科や、障がいがある子も受診できる医院の検索が、本年度からできるようになりました。東灘区医師会、歯科医師会の協力でアンケートを取ってリスト化したものです。また、発達が気になる子どもと家族向けに東灘区自立支援協議会が作成した情報冊子『まめの木』も閲覧できます」
 「遊び場や相談窓口も網羅しています。区内では昨年4月、六甲アイランドの神戸ファッションプラザ内に『こべっこあそびひろば』がオープンしました。神戸市が北、東、西部の3エリアに順次整備を進めているもので、北区のひろばに比べると規模は小さめですが、港町らしい船型遊具や定番のボールプール、欧州の知育玩具、図書コーナーなどがそろい、土日も開いていて無料で利用できます。保育士が常駐し、子育ての相談もできる区役所5階の『おやこふらっとひろば』(平日のみ)と併せて、予約を活用しながら気軽にお越しいただきたいです」

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