風景連作、三つの「百景」が一堂に 創作版画家・川西英制作の木版や水彩 戦前戦後の街並みなど 神戸ゆかりの美術館
2022/10/14 22:30
兵庫県内の風景などを描写した川西英の作品が並ぶ=神戸ゆかりの美術館
神戸市出身の創作版画家川西英(ひで)(1894~1965年)が、生涯に3度制作した「百景」と題する風景連作を紹介する特別展「川西英 三つの百景」(神戸新聞社など主催)が15日、神戸ゆかりの美術館(同市東灘区向洋町中2)で始まる。戦前、戦後の移ろう街並みや県内の名所を木版や水彩などで描いた約300点を前後期に分けて展示する。(千葉翔大)
関連ニュース
マリンピア神戸、売上高1.5倍狙う 26日に再オープン 人工ラグーンで体験型イベント充実
巡査が無断欠勤で東京ディズニーランドへ 兵庫県警が処分 借金400万円「お金の指導が嫌になった」
「BE KOBE」でくつろいで 県産スギ使いモニュメント、ベンチも 三宮の神戸国際会館
戦前の神戸を題材にした木版画「神戸百景」、戦後の都市風景を水彩などで表現した「神戸百景(新神戸百景)」、神戸新聞の連載のため県内の名所をポスターカラーで描いた「兵庫百景」が一堂にそろう。版画制作の際に使った版木の一部も初公開する。金井紀子学芸員は「三つのオリジナルを一緒に紹介するのは初めて。神戸ゆかりの作品を多くの人に届けたい」と話す。
会期は12月25日まで。一部を入れ替えた後期展示は11月22日から。午前10時~午後5時(入館は同4時半まで)。月曜休館。一般千円、大学生500円、高校生以下無料など。
15日から土曜日は隔週で担当学芸員によるギャラリーツアー(無料、先着20人)を開催。11月19日と12月3日の午後2~4時は、小中学生対象のワークショップ「川西さんの版画を刷ってみよう」(各日定員12人、同館ホームページから申し込む)がある。同館TEL078・858・1520