さかなの学校の釣り堀人気 手ぶらでアジやサバ釣り、その場で調理も マリンピア神戸

2022/10/27 18:30

水槽から魚を釣り上げた利用客。明石海峡を眺めながら開放感のある釣りが楽しめる=神戸市垂水区海岸通、マリンピア神戸さかなの学校

 水産体験学習館「マリンピア神戸さかなの学校」(神戸市垂水区海岸通)にある「KAIKENの釣り堀」が、買い物客や家族連れに人気だ。食と学びをテーマにした施設で、釣った魚をその場で食べることができる。釣りざおなどは用意されており、手ぶらの利用が魅力だ。 関連ニュース 体長2・3mの巨大ハモ 仲買人騒然「こんなの初めて」 発見!冬の味覚「マツバガニ」には“本家本元”がいた ギョッ!白球…じゃなく魚が落下 高校野球の試合中

 二つのコンテナ内を水槽にした釣り堀で、アジやサバなど近海で取れた魚が泳ぐ。利用客はコンテナ上のデッキから釣りを楽しむ。水槽の中にはカメラが設置されており、モニターに映し出された映像を見ながら魚がエサに食いつくタイミングで釣り上げることもできる。
 釣った魚はスタッフと一緒にさばいて調理してもらい、食べられる。2歳の長女と訪れた神戸市灘区の男性(35)は「子どもにとって魚は水族館で観察するだけだったが、実際に触れて調理することができてよかった」と目を細めた。
 釣り堀は兵庫ベンダ工業(姫路市)の海洋水産技術研究所(KAIKEN)が運営する。自社の金属加工技術で作った水槽や、海洋研究で積み重ねた知見などを生かす。本丸勝也事業本部長(44)は「大きさや漁獲量が不安定で、市場に出ない未利用魚や低利用魚も使うことがある。海産資源に関心を持つきっかけになれば」と話す。
 釣り体験は1800円。釣れない場合も2匹提供される。水曜定休。マリンピア神戸さかなの学校TEL078・706・5550
(藤家 武)

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