兵庫運河に浮かぶステージにぎわう 周辺5会場でジャズライブ、マルシェ
2022/10/28 05:30
運河上のステージで行われたライブ=神戸市兵庫区中之島2
瀬戸内海の交通の要衝として栄え、兵庫津(ひょうごのつ)と呼ばれた地域の魅力を発信しようと、兵庫県などでつくる実行委員会が、神戸市兵庫区の兵庫運河周辺で「兵庫津ジャズライブ・兵庫五国マルシェ」を開いた。兵庫区などが主催する「兵庫運河祭」も同時開催。一帯の5会場でジャズライブや落語のステージがあり、秋晴れの運河ににぎやかな音楽を響かせた。
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兵庫運河周辺では昨年11月、「県立兵庫津ミュージアム・初代県庁館」がオープン。今年11月には関連施設「ひょうごはじまり館」の完成も控え、両館を広く知ってもらおうと、プレイベントとして二つの催しを同時に開いた。
ジャズステージは初代県庁館の中庭や近隣の寺院などであり、約25組が出演した。新川運河上に設けられたステージでは、中高生のジャズバンドやものまね歌手がマイクを握り、対岸の客席で見守る親子連れらが手拍子で盛り上げた。
運河沿いには、播州織のハンカチや丹波黒大豆など、兵庫五国の特産品を販売する約20ブースが並び、来場者らが兵庫の食材などを買い求めていた。
家族5人で訪れた男性会社員(43)=神戸市兵庫区=は「運河に浮かぶステージは珍しい。気持ちの良い屋外で好きなジャズを聴けてうれしい」とご機嫌だった。(竜門和諒)