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在来作物の本を出版した「ひょうごの在来種保存会」の(左から)山根成人さん、小林保さん、小坂高司さん=姫路市内
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在来作物の本を出版した「ひょうごの在来種保存会」の(左から)山根成人さん、小林保さん、小坂高司さん=姫路市内
丹波黒さや大納言小豆
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丹波黒さや大納言小豆
オランダトマト
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オランダトマト
神鍋わさび
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神鍋わさび

 長年種を採って栽培している兵庫各地の伝統野菜などを紹介した本「ひょうごの在来作物 つながっていく種と人」が出版された。生産者や消費者、研究者、料理人らでつくる「ひょうごの在来種保存会」(姫路市)が、10年以上にわたって調査してきた「姫路のえび芋」「岩津ねぎ」など約90品種についてまとめた。「時代の波を越えて生き残った種が持つそれぞれの物語も味わってほしい」とする。(辻本一好)

 同会は2003年に設立。兵庫の多彩な風土や食文化と深く結び付いた貴重な遺伝子資源である在来作物を残そうと、生産者を訪ねて調査を重ねている。在来作物の試食会や現地見学会も開き、県内外の会員数は800人を超えるという。

 在来作物には、丹波黒大豆のように大規模に生産されているものがある一方、「おいしいから」と数人が栽培するだけの名もなき作物と出合うことも少なくない。「1軒の菜園レベルで栽培されているような種はまだまだある」と世話人の一人、小林保さん(63)。

 種は栽培と採種を繰り返していないと発芽力が衰えるため、生産者から譲り受けた種を育ててもらう「種採り人」を増やして栽培の輪を広げる手法で保存につなげている。

 本では、地域ごとに在来作物の特徴や起源、現状などを解説。戦時中の混乱で竹やぶに放置され、20年以上野生化していたものから種を採って戦後栽培を再開した「ハリマ王にんにく」(加西市)や、消滅の危機にあった時、料理番組の取材がきっかけで生き延びた「丹波黒さや大納言小豆」(丹波市)など、種が歩んできた歴史も紹介している。

 同会顧問の山根成人さん(73)は「自立・循環という種の本質に引かれて活動する若者が増えたのがうれしい。本を通じて多くの人に種の魅力を知ってもらいたい」と話す。

 1728円。県内の主要書店で発売中。神戸新聞総合出版センターTEL078・362・7140

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