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 おおつき・のぶこ 西宮市出身。公立保育所3カ所で園長を務め、2013年度から武庫川女子大附属保育園長。園児94人。
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 おおつき・のぶこ 西宮市出身。公立保育所3カ所で園長を務め、2013年度から武庫川女子大附属保育園長。園児94人。

 入園や進級で子どもの環境が変わる時期に親はどう接すればいいのか。保育士経験40年以上という元公立保育所園長で、現在は武庫川女子大附属保育園=西宮市鳴尾町4=の園長、大槻伸子さん(63)に聞きました。

 -4月。子どもの様子は。

 「1日中泣く子がいると思えば、保育士が『もうちょっと泣いてもいいのよ』と思うような子も。初めは泣かず、数日たってから泣く子もいるし、発熱など体の不調が出る子もいる。保育士に抱っこされるのも触られるのも嫌で、部屋のドアにしがみついて泣き、泣き疲れて寝た子もいた。個人差がある」

 -それでも親は心配になる。

 「慣れない環境で、子どもが不安を感じるのは当然。泣くのは、気持ちを表現しているので、悪いことじゃない。最初に思い切り泣く方が、慣れやすいともいえる。親には『発達の過程で当然の姿。子どもが順調に育っているということなので、安心してお仕事へ』と話している。子どもなりに『ここは大丈夫。楽しいところ』と分かれば落ち着いてくる」

 -家庭ではどう接すれば。

 「新しい環境で頑張っている気持ちを受け止め、子どもがいつもより甘えてきたり、機嫌が悪かったりしたら、しっかりと抱っこしてあげてほしい。言葉でコミュニケーションできる年齢なら、園での出来事を聞き、『楽しかったね』と声掛けを」

 「『大きいクラスになったんだから、ちゃんとしないと』などとプレッシャーをかけるのではなく、『新しいおもちゃを使えるね』といったワクワクするような会話を。お母さんも新しい生活を楽しみにしてくれていると思うと、子どもは気持ちが楽になる」

 -赤ちゃん返りしたら?

 「入園や進級がおねしょや爪かみ、夜泣きなどの原因になることはあるかもしれないが、親が気にしすぎると、かえって悪影響。大人でも全く知らないところへ来たら不安になるし、表情が硬くなる。初めての場所なんだから当たり前、とドンと構えた方がよい。そういえば泣いてたね、という日は必ず来る」

 「親の不安は子どもに伝わる。一人で子育てを頑張ろうと思わず、いろんな人の力を借りて、気持ちに余裕を持ってほしい」(聞き手・中島摩子)

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