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パン職人が丁寧に焼き上げる食パン。香ばしい香りが漂う=神戸市兵庫区松原通1、「食ぱんの店 春夏秋冬」
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パン職人が丁寧に焼き上げる食パン。香ばしい香りが漂う=神戸市兵庫区松原通1、「食ぱんの店 春夏秋冬」
開店初日から行列ができた「乃が美ホテル竹園芦屋店」=芦屋市大原町
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開店初日から行列ができた「乃が美ホテル竹園芦屋店」=芦屋市大原町

 食パン専門店の人気が止まらない。食パンの年間支出額が全国首位の神戸市をはじめ、兵庫県内でも各地で行列ができている。1斤400円ほどと高価格で、口溶けの良い軟らかさなどを各店はアピール。舌の肥えた客の心をつかもうと、個性を競っている。(段 貴則)

 全国展開する食パン専門店「乃(の)が美(み)」(大阪市)が2月、神戸、姫路、芦屋市に相次いで出店した。

 JR芦屋駅前に出した店は、すぐ近くに他社の専門店もある立地。開店直後から「口コミで聞いて楽しみにしていた」と客が訪れ、手提げの紙袋に入った食パンが次々と売れていった。

 オーナーの阪上雄司さん(48)=伊丹市=は「神戸はパンの街。兵庫県に満を持して出店した」と話す。

 2013年に大阪で開業。「トーストしなくても耳まで口溶けが良い」のが特徴といい、価格は1斤432円(税込み)。パン専門サイトが実施する「パン・オブ・ザ・イヤー2016」の食パン部門で金賞に輝くなど、「神戸で勝負できると判断した」と集中出店に踏み切った。

 全国約40店のうち県内は5店。「阪神間でもう1店出したい」と力を込める。

 神戸には、地元発祥の専門店も多い。

 「関西では朝はパン食が多く、飽きのこない食パンを作りたかった」

 「食ぱんの店 春夏秋冬」は10年、神戸市兵庫区で不動産業を営んでいた高橋朋治さん(50)が開いた。

 パン作りは天候などに応じた微妙な調整が必要。店名には、保存料を使わず、年中安定した品質を目指す、との思いを込めた。

 売りは「もちもちして軟らかく、口溶けが良い」。同市中央区と垂水区の2店舗で1日3回の販売時刻が近づくと、行列が延び始め、1斤330円(税込み)の食パン計1200斤を完売する人気を誇る。

 競争が激しい食パン市場について「口コミの影響力が強く、他の店とも相乗効果が生まれる」と高橋さん。「もっと店が増え、お客さんに自分好みの店を探してもらえればうれしい」と期待する。

■神戸は高級志向

 神戸やその周辺でパン文化が浸透した背景には、開港150年目を迎えた神戸港の存在がある。居留地で暮らす外国人向けのパン店ができ、独自の発展を遂げてきたという。

 総務省の家計調査(2人以上の世帯)によると、1世帯当たりの食パンの年間支出額(2014~16年平均)は、都道府県庁所在地と政令市の中で、神戸市が1万3405円で全国首位だった。

 一方、購入数量は約25キロと奈良市に次いで全国2位だが、100グラム当たりの平均価格も16年は約56円と最も高かった。15年からさらに上昇しており、神戸の高級志向がうかがえる。

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