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 英語は早くから習う方がいいのか、遅くからでいいのか。神戸親和女子大学付属親和幼稚園(三田市)の園長で、児童発達論が専門の勝木洋子さん(65)に、乳幼児期の英語学習について聞きました。

 -早く始めるメリットは?

 「聴覚の敏感な時期が幼児期にあるため、『R』と『L』の聞き分けができるなど、きれいな発音が身に付きやすくなります。柔軟な感性で、世界にはいろいろな人がいて、多様な文化があることを自然と学ぶきっかけにもなるでしょう」

 -ふさわしい時期は?

 「体の発育発達を考え、のぼり棒に当てはめてみましょう。やらないといけない時期に特訓を重ねて、数カ月かけてやっとできるようになるとします。でも、子ども自身の『のぼりたい』という気持ちと、それに適した体があれば、1日もかけずに上達することはよくあります。英語の習得も同じ。本人の興味や意欲を大切に、タイミングを見極めてください」

 -興味はどう引き出したらいいですか。

 「今は英語を使ったおもちゃや教材がたくさんあります。決して押しつけず、上手に遊んでみてください。家族で海外旅行へ行ったり、外国人と親しんだりする機会を作ってみるのもいい。楽しい経験を重ねることで、その国の文化や言葉に良いイメージを持てるといいですね」

 -親としては焦る気持ちもあります。

 「何のために英語を習わせたいのでしょうか。将来、外国の学校に通わせたいのか、学校で優秀な成績を取ってほしいのか、教養のためか。基本的に言語は人間関係を作るためのもの。完璧に話すことよりも、気持ちを伝えられるようになることを目標にしてほしいです」

 -気をつけたいことは?

 「複数の言語を身に付けさせたいと、乳児期からテレビの前に座らせ、いろんな言葉を聞かせていたお母さんがいました。でもしゃべりだした頃、どの言語も上手に話せなくなっていました。子どもはふれあいの中から言葉を学びます。まずは母語を大切に。絵本を読んだり、歌を歌ったりして、たくさん語り掛けることが、英語の習得を助けることにもつながるでしょう」(聞き手・貝原加奈)

■かつき・ようこ 1951年、篠山市生まれ。神戸大大学院修了。神戸親和女子大発達教育学部教授。今年4月より現職。3児の母。

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