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大江重治さんが立てたテントバナ=5月、神戸市北区長尾町上津
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大江重治さんが立てたテントバナ=5月、神戸市北区長尾町上津

 季節は秋。朝晩はめっきり涼しくなりました。今回の話題は、ちょっと季節外れにはなりますが、お付き合いください。

 神戸市北区の北部には、5月8日ごろ、細長い竹ざおの先に花をくくり付け、地面に立てる風習が残っています。「テントバナ」と呼ばれ、マムシよけの意味合いがあるそうです。

 旧暦4月8日を「卯月八日」といい、その時期に合わせて行います。かつては兵庫県内の各地で行われていましたが、近年はあまり見られなくなりました。

 同区上津台の下上津里づくり協議会会長、大江重治さん(68)は今年も近くに住む農業石井孝雄さん(73)の作業場の敷地を借りて、約5メートルのテントバナを立てました。竹の先には、道ばたに生えていたモチバナとキツネバナをくくり付けました。

 「幼いころは、周りの人もみんな立ててたけどなぁ。昔の風習が割と好きやから、続けてるんや」。大江さんが細長い竹ざおを見上げました。

 石井さん宅でも15年ほど前までは立てていました。竹ざおの先だけでなく、地面にもモチバナとキツネバナを直接立てたそうです。

 「朝起きたらテントバナの前に行って、酒と水を供えて、シャクナゲの葉でピッピッと花に水を掛けた。そして家族全員で『ハメ(マムシ)にかまれませんように』と拝んだもんや」。石井さんが懐かしみます。

 拝んだ後の朝食も決まっており、7種類の食材を使った煮物だったと覚えています。「フキ、ワラビ、シイタケ、高野豆腐、エンドウ、レンコン…。あと一つは何やったかなぁ」

 地域によって違いはあるでしょうが、もしご存じの人がいましたら、新五国風土記の特設サイト「シン・ゴコク」(https://www7.kobe-np.co.jp/blog/shin-gokoku/#iimimi)のふるさとイイミミのコーナー、もしくは報道部(ファクス078・360・5501)まで情報をお寄せください。テントバナに関する思い出なども募ります。(上田勇紀)

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