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受験生に勉強を教える多田実乗さん(手前右)ら=明石市内
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受験生に勉強を教える多田実乗さん(手前右)ら=明石市内

 家庭の事情で塾に通えない子どもらを対象にした無料や低料金の学習支援教室が、兵庫県内で広がっている。講師は、大学生や会社員、子ども食堂の運営者ら多彩な顔ぶれ。「子どもたちのやる気に応えたい」とボランティアで行う。受験シーズンを迎え、公立合格を目指す中学生らが机に向かっている。(段 貴則)

 「図形問題は、自分で図を書くといいよ」

 12月上旬、明石市の公共施設。同市在住の兵庫教育大学3年の多田実乗(みのり)さん(21)が、受験生に数学を教えていた。

 多田さんは、塾に通う子との教育格差をなくそうと、児童虐待問題の啓発活動を一緒にした高校の同級生と「兵庫子ども支援団体」(加東市)を設立。昨年、明石市内で始めた教室「明石かがやき」に続き、今年は加東市内でも開いた。

 「明石かがやき」は毎週末、3時間の開講。低所得やきょうだいの多い家庭の小中学生が、宿題を持ち込んだり、大学生手作りの教材で学んだりする。

 月額約500円。中3の男子生徒(14)は「塾に通うのは初めて。大学生たちが質問に分かりやすく答えてくれる」と話す。多田さんは「教員を目指す学生にとっては、教師になって何ができるかを考える機会にもなっている」と語る。

 会社、家庭と異なる「やりがいのある場所」として、先生を引き受ける会社員もいる。

 「意欲のある子を支えたい」と、尼崎市で金属加工業を営む庄司知泰さん(37)は、NPO法人「阪神つばめ学習会」(西宮市)を設立した。児童養護施設で勉強を教えた経験を生かし、昨年に西宮市、今春は神戸市でも無料の教室を始めた。講師は大学生中心だが「社会貢献したい、と申し出る会社員やシニアも多く、幅広い世代の交流の場になっている」と話す。

 神戸市内では、女性、ひとり親世帯を支援する社会福祉法人「市母子福祉たちばな会」なども無料塾を運営。子ども食堂で宿題を教える市民もいる。

 庄司さんは「無料塾や子ども食堂だけで貧困を解消できないが、一つでも多く開設されることで、やさしい社会になれば」と願う。

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