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授業中は教頭1人になる職員室。外部からの対応のほぼ全てを担う=神戸市東灘区御影山手1、御影北小学校
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授業中は教頭1人になる職員室。外部からの対応のほぼ全てを担う=神戸市東灘区御影山手1、御影北小学校

 神戸市教育委員会は2017年度から、大規模小学校を中心に教頭を補佐する教員「総務・学習指導担当」や、業務を手伝う外部スタッフを置く。近年は教頭に負担が集中し、なり手不足も深刻化。校舎施錠の分担や書類のペーパーレス化などを導入し、負担軽減を目指しているが、現役教頭からは「現場の意識改革が必要」との声も聞こえる。(若林幹夫)

 同市教委によると、教頭は学校全体の業務統括のほか、PTAや業者などの窓口を担う。保護者・児童への対応がきめ細やかになる中、トラブル対応も求められ、団塊世代の退職で増えた若手教員への指導など役割は増す一方という。市教委の担当者は「神戸では『教頭は最後まで職員室に残る』という雰囲気があった」とし、長時間勤務が常態化していた。

 「なかなか職員室から出られない」とこぼすのは2年前から同市東灘区の御影北小に勤める岡田祐二教頭(48)。児童数は988人と、市内最大規模だ。学期中の出勤時間は午前7時前。1番に校舎の鍵を開けると、間もなく欠席連絡の電話が鳴り始める。

 授業中は職員室で1人になることが多い。電話や来客が断続的に続き、複数の対応が重なることも。17年度から補助スタッフを置く予定で、「時間ができれば、若手教員の授業の支援に回りたい」と期待する。

 人材配置に先駆けた動きもある。市教委は今年2月、最後の施錠を教頭以外も分担するよう各校に通知。御影北小では施錠手順などを示したマニュアルを作成して分担を始めるなど、各校で改善が進んでいるという。

 書類作成も簡素化を図る。「最も多忙と感じる要素だった」とは西落合小(同市須磨区)の河田哲也教頭(51)。パソコン上で文書閲覧などができるソフトが全校に導入され、市教委からの照会回答などを教員に回覧する際、教頭が印刷する手間が省けるようになった。「紙の方が読みやすい人もいると思うが、『慣れてください』と言うしかない」と意識を変える必要性を説く。

 教員全体では女性の方が多いが、教頭職は極めて少ない。住吉小(同市東灘区)の空井淳子教頭(53)は「今の状況では、子育て中の後輩教員は教頭になりたいとは思えないだろう。有能な人材には目指してほしい。働きやすい環境を整えていかないといけない」と話している。

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