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教員に転身し、野球部顧問としてノックを打つ元アナウンサーの清水次郎さん=西宮今津高校
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教員に転身し、野球部顧問としてノックを打つ元アナウンサーの清水次郎さん=西宮今津高校
清水次郎さん
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清水次郎さん

 プロ野球の阪神戦や高校野球を長年実況してきた朝日放送(ABC、大阪市)元アナウンサー、清水次郎さん(45)=兵庫県西宮市=が、この春から県立西宮今津高校で教壇に立っている。「教育への思いが膨らみ、抑えきれなくなった」と一念発起し、入社22年のベテランアナから新人教師への異例の転身を遂げた。放課後は、野球部顧問としてノックバットを手に、グラウンドに声を響かせる。

 教師を目指す原点は、甲子園取材などで接してきた監督たちへの憧れだった。「年の離れた選手と真剣に向き合う情熱を間近で感じてきた」。一方、ニュースで未成年が加害者になる事件を知るたびに「誰か、本気で接してくれる大人がいなかったのか」と心を痛めた。そして次第に思うようになった。「『それならお前(自分)がやれよ』って」

 2011年から通信教育を受け、社会科の教員免許を取得。昨年6月に朝日放送を退社し、兵庫県の教員採用試験に合格した。「一時の熱病で終わらず良かった。わがままを認めてくれた妻と子ども2人には、今も感謝の思いや申し訳なさしかない」と話す。

 マイクを通して視聴者に言葉を届けたアナウンサー時代と違い、教師は至近距離でこちらを向く約40人が相手。「ダイレクトに反応があるし、反応がないこともすぐに分かる怖さがある。でも、この年齢で毎日初めての経験ができるのは幸せ」。華やかなテレビの世界から一転、生徒一人一人と全力でぶつかる日々だ。

 野球指導者の道も歩み始めた。同校の林秀樹監督(49)をサポートし、時に内野ノックも打つが「指導力も観察眼も見習うことばかり。(アナウンサー経験で)野球を見る目は肥えていると思っていたが、もう何も語れない」と苦笑い。将来的に監督に就く思いを秘めつつ、「そう甘くないことは分かっています」と表情を引き締める。(山本哲志)

 ▽しみず・じろう 1971年生まれ、東京都出身。早稲田実業高校では野球部。「最後まで補欠だったが、辞めなくて良かった」。早稲田大を経て94年に朝日放送入社。夏の甲子園決勝やプロ野球日本シリーズの実況も務め、阪神タイガースの情報番組「虎バン」の司会でも知られる。

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