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伊丹市教育委員会と兵庫教育大学が開いた研修で、ゲームを通して英語を学ぶ教員ら=伊丹市千僧1、市立総合教育センター
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伊丹市教育委員会と兵庫教育大学が開いた研修で、ゲームを通して英語を学ぶ教員ら=伊丹市千僧1、市立総合教育センター

 2020年度から小学校5、6年生で英語が「教科」となるのを前に、兵庫県内の自治体が対応に本腰を入れている。県は本年度から教員採用試験の科目に英語を追加したほか、神戸市は英語面接による採用枠を新たに設け、英語に強い人材の確保に乗り出した。一方で、教員からは英語力を不安視する声もあり、伊丹市、猪名川町、稲美町は国や県の研修に加えて、兵庫教育大学と手を組み、独自に教員に対する研修を始めた。(初鹿野俊)

 現在、5、6年生では英語に親しむことを目的とした「外国語活動」を実施しているが、新学習指導要領の全面実施により、20年度からは成績の付く「教科」になる。3、4年生にも外国語活動が課される。

 教科化を見据え、文部科学省は14年度から、各都道府県の各地域から代表の教員を集めて指導方法の研修会を開催。その教員は地域や自治体に戻って内容を伝達し、伝え聞いた教員が自校で全教員に伝える-という仕組みだ。

 県教育委員会も兵教大と連携して研修を実施。各市町から英語教育の中核となる教員を集めて、外国語指導助手(ALT)と連携した効果的な指導方法などを助言している。

 一方で、教員の間では不安の声も強い。ベネッセ教育総合研究所が昨年実施した全国の公立小学校教員への調査では、教科としての英語を指導することについて、「自信がない」と答えた人が81%に上った。

 伊丹市教委にも「自分の英語力で教えられるか不安」などの声が寄せられたことから、兵教大と教員向けの研修を企画。今月18日に第1回があり、約50人が参加した。体を動かして積極的に会話するゲームなどを実践し、発音に不安を抱えていた男性教諭(37)は「自分が楽しむのが一番だと分かった」。同大の川崎由花准教授は「先生方には『怖がらなくても大丈夫』と伝えたい」と話す。同様の研修は稲美、猪名川両町でも昨年度に始まった。

 英語教科化を見据えた動きは採用活動にも波及している。県教委は本年度実施の採用筆記試験に、従来の4教科に初めて英語を追加。担当者は「英語への対応力は、教員に必要な資質になってくる」とする。

 神戸市教委は「英語コース」(約20人)を新設。小学校と中学英語の教員免許を持っていることが条件で、採用面接は一部を英語で実施する。専科ではなく、担任を受け持ち、他の教科も教えるが、担当者は「英語授業の進め方など、校内の中心的な役割を求めたい」と話す。

   ◇   ◇

■先行く私学 教員充実

 私立学校は、新学習指導要領に伴う英語教育にどう取り組んでいるのか。兵庫県私立小学校連合会によると、加盟する10校全てで既に全学年で英語教育を実施しており、1年生から教科化している学校も多い。他校や公立校との差別化を図ろうと、英語専科の教員を配置している学校がほとんどのようだ。

 甲南小学校(神戸市東灘区)では、遅くとも1950年代から英語教育を取り入れている。全学年で教科化しており、英語専科の教員に加え、英会話学校から外国人講師を招いている。

 49(昭和24)年創立の雲雀丘学園小学校(宝塚市)も草創期から英語の授業を実施。全学年で専任の日本人と外国人の教員が教科の英語を教えている。

 同連合会の会長も務める石田成光校長は「私立校はどこも、公立校にはない特色として、英語教育を充実させてきた面があるのでは」と話す。

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