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PTA改革について話し合った神戸市教育研究集会=神戸市中央区中山手通4、市教育会館
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PTA改革について話し合った神戸市教育研究集会=神戸市中央区中山手通4、市教育会館

 神戸市立小中学校のPTA活動で大胆な改革を進めた元PTA会長2人がこのほど、神戸市教育研究集会で講演した。「時間も労力も負担ばかり」などと、敬遠されがちなPTA活動をどう変えたのか-。(鈴木久仁子)

 本多聞中学校(垂水区本多聞2)の元PTA会長の今関明子さんは、役員の仕事を徹底してスリム化し、学校との風通しをよくした。「今は立候補だけで、役員の定員を満たすようになった」と話す。

 今関さんは2013、14年度に副会長を、15年度に会長を務めた。まず、アンケートを実施し、山積みの不満や疑問に向き合った。結果を受け、PTAが嫌われる要因となり、無駄と思われる活動をやめた。研修会や講演会への動員、広報紙作り、昼間のパトロール、懇親会などだ。その代わり、人手のいる行事の受付や手伝いは、自分で希望日時を登録するエントリー制に変更、年2回の参加を目安とした。

■パートナー関係

 改革の目玉となったのは、月に1度開かれる校長とPTA役員の「運営委員会」。本部役員と校長、教頭らだけで行われていたが、役員全員に開放した。

 「図書室の開室日を増やしてほしい」「先生によってえこひいきがあると子どもたちは感じていますが、本当ですか」「冬場の膝かけを許可してほしい」。役員の多岐にわたる疑問に、校長は答えられるぎりぎりまで言葉を尽くし、かなえられる要望に関しては直ちに実現した。

 「校長の回答が楽しみで、保護者がパートの昼休みに制服で運営委員会に駆け付けるケースも出てきた。参加者はどんどん増えていった」

 一方的に苦情や要求を言うだけでなく、学校側の事情や考えも聞く。「双方に信頼関係が生まれ、大きな問題に発展しなくなった。先生と保護者は子育てのパートナー。全体の20%が参加する運営委員会の声は貴重だった」と今関さん。

 現在は、苦情が減ることで先生の多忙化対策にもつながり、放課後に保護者や地域で学習支援をする活動にも広がっている。

■前年踏襲見直す

 一方、長尾小学校(北区上津台3)で14~16年度にPTA会長を務めた湯田力さんは「PTA活動に参加したくない」という保護者の声を聞き、活動しやすい環境作りに取り組んだ。

 パソコンやプリンターなどの備品を整備する一方、子どもに配っていたお菓子セットを廃止するなど、「予算の有効活用の徹底を図った」。「なあなあはよくない。前年度の踏襲を見直し、意識改革につなげた」と言う。

 同小の児童数が多くなっているため、希望者は隣の小規模校、大沢小学校に通えるように、PTAを挙げてバックアップし、実現した。「PTAで変えられることはたくさんある。保護者が喜ぶ活動を目指した」と話した。

 参加した小中学校の教諭らからは「保護者からのクレームには弱い。日ごろから誤解が生まれない関係がPTAとできたら理想的」「最近は一人で悩む保護者も多い。話せる場所があれば共感者も現れ、救いになる」などの声が上がった。

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