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「子ども主体の選択で自尊感情を育ててほしい」と語る武田鉄郎教授=神戸市中央区中山手通4、兵庫県教育会館
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「子ども主体の選択で自尊感情を育ててほしい」と語る武田鉄郎教授=神戸市中央区中山手通4、兵庫県教育会館
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 発達障害の子どもに集団生活の中で自信を持って過ごしてもらうには-。神戸市内でこのほど、講演会が開かれ、和歌山大大学院教育学研究科の武田鉄郎教授が、発達障害の二次障害予防の視点を持つ大切さや、自身が提唱する指導法「提案・交渉型アプローチ」などについて語った。(鈴木久仁子)

 武田教授は昨年秋、「発達障害の子どもの『できる』を増やす 提案・交渉型アプローチ 叱らないけど譲らない支援」(学研プラス、1836円)を出版。内容を踏まえて、話を進めた。

 武田教授は「発達障害の子どもは、勉強や人間関係で何度もつまずく経験をしがちだ。大人から否定されたり叱られたりすることで、落ち込み、行き詰まる」といい、二次障害のため「自尊感情が低下していく例が後を絶たない」と指摘する。

 立ち往生する子どもたちへの支援方法について、丁寧に紹介した。例えば、子どもが集団の中で嫌がったり、拒むようなときは、「わがまま」「どうしてやらないの?」と本気で怒ったり、無視して親や教師の思い通りにさせたりするのは、逆効果と話す。

 受け入れられる妥協案を考えて提案し、子どもの考えや反抗理由を聞き、理解し、交渉取引をする。決して「いいなりにならないことが重要」と説く。このアプローチで、「主体性、自主性を伸ばし、選択する力量をつけ、やる気を引き起こす」効果が期待できるという。著書の後半では分かりやすい事例が多く紹介される。

 会場では、この本を参考にしたという教師が、「修学旅行に行かないという生徒がいて困っていたが、仲の良い友達と一緒なら行くかと提案したところ、行くことができた」と発言。「苦手な授業は帰るという子も、別室なら、帰らずに勉強できるかと提案し、残ることができた」などと話し、武田教授に感謝した。

 武田教授は「提案と交渉が万能ではないが、個々に合わせた方法の一つとして活用してほしい」とまとめた。

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