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2018年度一般入試に臨む生徒ら
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2018年度一般入試に臨む生徒ら
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 新学期が始まり、兵庫県内の公立高校は早くも、2019年度の受験生向けオープンハイスクールの準備を進める。学区再編から4回目となった18年度一般入試は、柔軟な科目選択ができる単位制や、将来の職業を見据えたキャリア教育に取り組む学校などに人気が集まった。全日制の定員割れは39校46学科・コースと、再編以来最多。受験生の選ぶ目も厳しくなる中、旧学区の伝統校といわれた学校も含め一層の魅力づくりに奔走する。(広畑千春)

 「なぜ?」。18年度、定員割れでのスタートになった北摂三田高(第2学区、三田市)。中村晶平校長はじめ教職員の衝撃は大きかった。高い進学実績を残してきた旧学区の名門校。中村校長は「待っていても生徒が来てくれた時代は終わった。特色や、これだけ力が伸ばせるというアピールに欠けた」と話す。

 同校は、18年度から兵庫県教育委員会が導入した「ひょうごスーパーハイスクール(HSH)」の指定を獲得した。今後、豪州の姉妹校を訪れるなどして共同で課題研究を行い、ワークライフバランスやオールドニュータウンの活性化に向けた提言を目指すという。

 HSHには長田高(第1学区、神戸市長田区)や小野高(第3学区、小野市)など旧学区の伝統校が名を連ねた。

 小野高の菅野恭介校長は「20年度の大学入試改革も迫り、求められる教育は変化している。伝統は大切にしつつも新しいことにどんどん挑戦していかないと」と危機感を強める。学区再編で、交通アクセスの良い東播磨地域の高校に受験生が集まる傾向もあり、理系分野を中心に海外校と共同研究をしたり、小野市名産の播州そろばんを生かし国際大会を企画したりして、巻き返しを図る。

■単位制、キャリア教育が人気

 一方、カリキュラムの自由度が高い単位制高校などの人気は高い。兵庫県進路選択支援機構(神戸市中央区)の山本康義参与は「『何か新しいことができそう』という期待感が人気を後押ししている」とみる。同機構が実施した受験生らへのアンケートによると、伝統や進学実績を重視する保護者に対し、生徒は「何ができるか」という実学的側面をより重視していた。

 将来どんな仕事をしたいかを見据えたキャリア教育も、学校選びの大きな柱の一つだ。18年度入試の複数志願選抜で倍率が1・90倍と県内で最も高かった神戸市立須磨翔風高校(第1学区、神戸市須磨区、総合学科・単位制)は、学科指導と進路指導を集約した「キャリアセンター」を中心に、1年生から「キャリアプランニング」とコミュニケーション力を育てる「人間関係」の授業を週に計3時間行う。大学・職業研究や、企業、専門学校との連携授業にも力を入れる。

 阪神タイガースの才木浩人投手を輩出するなど多彩な進路も特長で、今年1月、初めて中学2年生の保護者対象の学校見学会を実施。平日にもかかわらず想定の3倍近い約150人が詰め掛けた。保護者らは「中2でも遅いぐらい」と訴えた。同校の取り組みに他の県立高校も注目する。

 須磨翔風高の岡本真一校長は「20年度には私学授業料の一部無償化も始まるといわれる中、生徒や保護者が求めているのは、私学と変わらない授業を提供できる公立。教員の質がさらに要求されており、育成に向けた支援も必要」と力を込めた。

【ひょうごスーパーハイスクール】国際的に活躍できる人材を育成する県立高校を県が独自に支援する制度。期間は2年間で、全国トップレベルの調査研究を目指す①枠(年200万円)と調査研究の充実を図る②枠(年100万円)がある。初年度は①枠に長田、北摂三田、柏原、生野、小野の5校、②枠には御影、宝塚北、加古川西、三木、浜坂の5校が選ばれた。

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