教育

教育ニュース
  • 印刷
子どもの心や生活の変調への親の対応方法をアドバイスする坂本真佐哉所長=神戸市灘区、神戸松蔭女子学院大学
拡大
子どもの心や生活の変調への親の対応方法をアドバイスする坂本真佐哉所長=神戸市灘区、神戸松蔭女子学院大学
拡大

 学校園などでの新生活が始まり約1カ月半。5月は子どもたちの心に疲れが出やすい時期だ。「息子が朝起きられない」「娘が部屋に引きこもる」などと、子どもの変調や不登校に悩む親はどのように対応すれば良いのだろうか。神戸松蔭女子学院大学(神戸市灘区)人間科学部心理学科教授で神戸松蔭こころのケア・センターの坂本真佐哉(まさや)所長(54)は「親子のコミュニケーションを増やし、リラックスして話せる環境をつくってほしい」と話す。(田中宏樹)

 文部科学省の調査では、不登校の児童・生徒数は学年が上がるとともに増え、中学1年で急増。2016年度は、小学6年の9794人が中学1年で約2・7倍の2万6358人となった。兵庫県教育委員会によると、県内は16年度で不登校の小学生が1125人、中学生は4634人。学年別のデータは公表していないが、全国と同様の傾向という。

 坂本所長は、背景には環境の変化や心の発達による自我の形成などが挙げられるという。同所長は「複数の要因が重なり、誰もが不登校になる可能性はある。ゴールデンウイークや夏休みの後は、新しい環境に適応しようと頑張った疲れが出やすい」と指摘。友人とのけんかや風邪による欠席が原因の一つになることもあるという。

 朝に起きられなかったり学校から帰宅後に元気がなかったりするのは、不登校になる兆候とされる。ただ、子どもは自分の状況や思いを的確な言葉で伝えることが難しく、親は「行けない理由がないなら怠けている」と怒ってしまいがちだ。同所長は、そんな兆候に「親は焦るだろうが、子どもが悩みを言い出せるような雰囲気づくりを心掛けてほしい」と助言する。

 もし仮に、わが子が不登校になっても「学校へ行くを『1』、行かないを『0』と考えないことが重要」と同所長。不登校の子どもが一足飛びで、学校へ行くようにはならないからだ。部屋に引きこもり何もできなかった子どもが、好きな漫画を読んだりテレビを見て笑ったりするのは大きな良い変化だという。

 同所長はさらに、不登校の子どもを持つ親が引け目を感じて、親戚やママ友に会えなくなる「孤立化」を懸念する。親が誰にも相談できずに悩み、子どもへ冷たく当たるという悪循環につながるという。「学校に通えるようになるまでに通過点はたくさんあり、その段階を踏めた部分を前向きに捉えることが大切」と力を込める。

■無料相談受け付け

 神戸松蔭女子学院大(神戸市灘区)内の「神戸松蔭こころのケア・センター」は21日~6月1日の平日午前10時~午後6時、初回の面接料(通常5千円)が無料となる相談会の予約を電話で受け付ける。

 同センターは2001年4月に設立された。家庭や子ども、対人関係などさまざまな悩みに、臨床心理士の資格を持つ教職員や研修員らが面接して応じる。

 予約を受けた後、日程調整をし、同大4号館3階の同センターで初回面接をする。2回目以降は有料(1回千円)。同センターTEL078・882・8777

教育の最新
もっと見る

天気(10月17日)

  • 21℃
  • 17℃
  • 40%

  • 19℃
  • 13℃
  • 60%

  • 23℃
  • 17℃
  • 30%

  • 22℃
  • 15℃
  • 30%

お知らせ