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田植えのこつを児童らに指導する西村昌浩さん=尼崎市武庫之荘本町3
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田植えのこつを児童らに指導する西村昌浩さん=尼崎市武庫之荘本町3

 地域の力を子どもの学びと育ちに生かしたいと兵庫県尼崎市が2016年度から「地域学校協働活動推進員」を各小学校に1人ずつ置く取り組みを続けている。文部科学省のガイドラインに沿ったもので、図書室の世話や登下校の見守り、昔遊びの手ほどきなど、多彩な人材が活躍する。学校と地域をつなぐ役割を果たし教育現場の力になっている。(鈴木久仁子)

 武庫庄小学校(同市武庫之荘本町3)では6月中旬、「推進員」の西村昌浩さん(65)の指導で5年生が田植えに挑戦した。

 教室で、もみから苗まで育て、いよいよ本番。はだしになり、恐る恐る水田に踏み入れる児童ら。「間隔空けて植えてね」「肥料は、満遍なくまいてや」と西村さんが声を掛ける中、神妙な表情で苗を植えていった。

 男児(11)は「水田はプールみたいだと思っていたけど違った。泥にしっかりと位置調整して苗を植え付けるのだと分かった。見るとやるとでは大違い。毎日成長を見に行く」と声を弾ませた。

 西村さんは20年以上、学校に隣接する自分の田んぼと畑を無償で提供。同校の児童らに、稲作と「武庫一寸(いっすん)豆」の収穫を体験させてきた。「学校は地元の誇り。みんなが喜んでくれるなら」と続けてきたが、「活動の補助金が出る推進員になって、続けてほしい」と校長から依頼され、引き受けた。「お金ではないが、後輩に引き継ぎやすくなって続くならという気持ち」と話す。

 県教育委員会によると、県内の中核市以外で推進員への委嘱は今のところなく、「地域コーディネーター」などの名称で、これまでにも同じ役割を担っていることも少なくないという。委嘱はそれぞれの市町の判断に任せている。

 神戸市でも、放課後子ども教室など、地域のボランティアが支える事業が数多くあるが、学校と地域をつなぐ推進員を新たに配置していくのは難しいのが現状だという。

 尼崎市の小学校での配置は半分ほど。2020年度中までに全市全校配置を目指す。なり手は元PTA会長、元教員、高齢者見守り推進員らさまざま。学校と定例会議をしているところもあり、学校のニーズを聞き、かなえるための地域ボランティアの人材集めや段取りなど、子どもたちのための活動の幅は広がっている。

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