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スキャナー(手前)で読み込むと、自動で採点できる=神戸市立桃山台中学校
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スキャナー(手前)で読み込むと、自動で採点できる=神戸市立桃山台中学校
解答は問題ごとに一覧で表示され、正誤を判別しやすい=神戸市立桃山台中学校
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解答は問題ごとに一覧で表示され、正誤を判別しやすい=神戸市立桃山台中学校

 教員の長時間労働是正に向け、テストの解答をスキャナーで読み込み、一括採点するソフトを導入する学校が全国で広がっている。採点時間が大幅に短縮される上、成績の把握がスムーズになり、授業の内容改善などに生かせるとの声も。記述式を盛り込んだ大学入試改革が2020年度に始まる予定で、各メーカーは人工知能(AI)を用いた技術革新にしのぎを削っている。(広畑千春)

 兵庫県教育委員会は4年ごとに教職員の勤務実態を調査しており、直近の16年度は、平日の全校種平均の超過勤務が2時間56分。小学校や中学校では1日3時間を超え、業務の効率化は課題の一つになっている。

 神戸市垂水区の市立桃山台中学校は、昨春から自動採点のソフトを導入した。模範解答と生徒の解答を読み取る「スキャナー」に通すと、パソコンが正誤を判断。1文字のカタカナやアルファベット、数字を認識し、自動で採点・記録する。数学の教諭は6時間を要した作業が3時間、英語では同様に2時間になったという。

 字が薄いなどソフトが判定できなかった場合や文章での解答は、教員が正誤を判断するが「約140人分の答案を1枚ずつめくりながら採点するより、ミスも起きづらい」と数学の宮本穣一主幹教諭。記述式が多い社会科の矢吹健太郎教諭も「全員の解答をパソコンの画面から一目で比較でき、採点がしやすい」と話す。各生徒の得点や問題ごとの正答率も計算されるため、生徒の習熟度が容易に把握でき、弱点強化にもつなげることができるという。

 ソフトを開発した「スキャネット」(東京都)によると、昨年12月時点で全国の小中高計3340校が導入。兵庫県内では183校に上る。神戸市内ではこのほか、北区の市立大池中学校で「ゼッタリンクス」(東京都)の採点ソフトが使われるなど、複数のメーカーが参入する。

 各メーカーが見据えるのは、2020年度から、大学入試センター試験に替わって導入される「大学入学希望者学力評価テスト」だ。各校は、記述式の問題にも対応できるよう、普段のテストでも記述式を増やす必要に迫られており「短文での解答も自動で採点できるAIの開発を急ぎたい」(スキャネット)とする。

 神戸市教委は「採点にかかる時間や労力を減らせれば、より効果的なテスト作りや授業の改善ができ、学力向上にもつながる。よりコストパフォーマンスの高いソフトを見極めていきたい」としている。

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