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 江戸から明治時代の神戸市内の教育事情などを紹介する「江戸のまなび・明治のまなび」が、神戸市須磨区板宿町、百耕資料館で開かれている。同館所蔵資料など約80点を中心に、板宿地域にあった江戸期の手習い塾(寺子屋)や明治期の小学校に関する資料を展示。当時の事情がつぶさにわかる、ユニークな企画展だ。

 江戸末期は流通が発達し、商売が盛んだったため、読み書きそろばんを教える手習い塾が増加。神戸市内には120カ所もあったという記録がある。明治に入ると学制が発布されて6歳以上は小学校で学ぶことになり、当時の板宿村も近隣の村と共同で小学校を開設した。

 江戸期の「童子教訓(どうじきょうくん) 撫育草(そだてぐさ)」(1803年)には、手習い塾で子どもたちが習字や本読みをしている風景が描かれている。年少児は「いろは」など簡単な仮名を、年長児は漢字を書き、音読もした。年齢に応じた“個別教育”が行われていたことがうかがえる。板宿地域の手習い塾に通っていたという子ども40人の名簿を見ると、うち女子は3人だけと世相を反映。一方、男子は、貧富の差にあまり関係なく通ったという調査資料もあり、興味深い。

 「小学教授双六(すごろく)」(明治時代)は、世界地図や植物図が壁に掲げられ、整列して座る子どもたちに教師が説明する小学校の“一斉教授法”の様子を描く。教師と児童が対話しながら学ぶ「問答」という科目もあり、一方的に教師が指導していた手習い塾から劇的に変化を遂げたことがわかる。この時代はまだ、子どもは重要な働き手だったこともあり、半年ごとの進級試験は落第者が多かったことや、縫い物の稽古などを理由に女子は就学率が低かったことなどを示す資料も展示されている。

 26日まで。20日は休館。大人300円ほか。同館TEL078・733・2381

(金井恒幸)

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