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減災などをテーマに話し合う神戸大付属中等教育学校の生徒(左の2人)と海外からの高校生=神戸市東灘区住吉山手5
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減災などをテーマに話し合う神戸大付属中等教育学校の生徒(左の2人)と海外からの高校生=神戸市東灘区住吉山手5

 国際社会で活躍できる人材の育成を重点的に進める高校を対象に、文部科学省が全国で指定する「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」。2015年度に指定を受けた神戸大付属中等教育学校(神戸市東灘区)は、5年目の最終年度を迎えた。その集大成として、同校が提携している海外の高校からの生徒を招き、双方の生徒が国際的課題について意見を交わした。(鈴木久仁子)

 同校では、中高6年一貫教育の利点を生かし、3年までの前期課程で課題研究の基礎を学習。4年(高校1年に相当)からの後期課程では、生徒全員がSGHの取り組みの対象として個人で研究を進め、論文を作成する。

 意見交換では同校の4、5年生21人に、ベトナム・ハノイと米シアトルの高校生計21人も加わり、5グループに分かれた。計3日間、災害復興・防災・減災や外国人労働者の受け入れ、環境問題などのテーマごとに、解決策の提言に向けて話し合った。

 減災などをテーマにしたグループ5年の生徒(16)とハノイの高校生(16)、シアトルの高校生(15)は互いに自国の災害状況を報告。地震や災害に見舞われてきた日本とは違い、ベトナムは中部で頻繁に起こる洪水に悩まされており、米国では熱波や干ばつ、森林火災の問題が深刻だという。

 3人はそれぞれの国の政策を調べ、減災教育の充実やハザードマップの作製、迅速な情報伝達のためのインフラ整備投資、被災地へのチャリティー募金などを進める提言を考えた。

 「英語はなんとか英検2級程度です」と5年の生徒は照れるが、ジェスチャーを交えながらノートに図を描いてやりとりするなど、活発に議論。「これを機に、私たち自身が減災のために今すぐできることを考えていきたい」と意気込む。

 同校のSGHでは課題研究を支えるため、40以上の中から選べる体験プログラムがある。カンボジアで教育や平和問題について調査するなど、神戸大が拠点を置く国への研修も多く、既に国際感覚に磨きをかけた生徒を送り出している。

 同校のSGH研究開発主任を務める岩見理華指導教諭は「自分の意見が英語で言えたり、日常的に政治について話し合う海外の高校生と触れたりする経験は大変な刺激」と指摘。「SGHの取り組みを機に、猛烈に英語を勉強したり、社会的な課題について自ら学び始めたりする生徒も少なくない。生徒がどんどん成長していく姿はうれしい」と話す。

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