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「ヒントとアイデアいっぱいです」と語る筆者の今関明子さん(左)、福本靖校長=神戸市垂水区桃山台4、桃山台中学校
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「ヒントとアイデアいっぱいです」と語る筆者の今関明子さん(左)、福本靖校長=神戸市垂水区桃山台4、桃山台中学校

 PTA役員-。保護者には「聞いただけでも胃が痛い…」などとすこぶる評判が悪いが、神戸市立中学校で全員が役員に立候補し、学校運営に積極的に関わるという全国的に注目を集めた事例がある。そのいきさつをまとめた「PTAのトリセツ~保護者と校長の奮闘記~」(世論社)がこのほど発刊した。著者で立役者となった元PTA会長の今関明子さん(50)と校長の福本靖さん(57)に話を聞いた。(鈴木久仁子)

 6年前、2人は神戸市垂水区の本多聞中学校のPTA会長と教頭(14年から校長)。PTA役員への立候補は少なく、くじ引きで決定。仕事のある人も多く、PTA総会は空席が目立つ状況だったという。

 「これが私たちの目指すPTAなのか?」。今関さんは思い悩み、福本さんに相談した。「なら、組織改革を」と福本さん。意気投合し、保護者が学校運営に参加する「運営委員会」を生み出した。月1回の会合では管理職の先生と保護者がひざを突き合わせ、「ホンネで意見交換した」。

 PTAからはさまざまな意見が出た。「図書館の開室日を増やして」「通学時の防寒具がほしい」…。これに対し、福本さんら管理職が丁寧に答え、いくつかの要望は実現に至った。PTA側にとっても、教師の多忙さや、いかに工夫して授業を展開しているかなどを知るきっかけになった。

 「子どもたちのため」を合言葉に学校が変わっていった。手応えを感じた保護者らも委員会に積極的に足を運ぶようになった。

 本書では、PTAと学校との山あり谷ありの奮闘や、いかに課題を打開していったかがつづられている。福本さんは「学校は保護者とつながり、信頼関係を築かなければ運営できない。学校も批判されることを恐れてはいけない」と学校、PTA双方の変革を指摘し、「参考書みたいに活用してほしい」と呼び掛ける。

 今関さんは「運営委員会ができてから風通しがよくなり、勉強やもめごとも大ごとになる前に誤解を解けるようになった」と話す。

 1080円。世論社TEL03・6272・3575

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