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神戸市看護大学・船越明子授教授
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神戸市看護大学・船越明子授教授

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、約3カ月にわたる長期休校を経験した児童生徒に懸念される不登校。その予防策を専門家に聞くインタビュー企画の2回目は、高校生の心の変化に焦点を当て、保護者や教師に向けて助言してもらった。(津谷治英)

■家庭では安心させてあげて

 思春期まっただ中の高校生に、今回のコロナ禍はどんな影響を与えたのか。今後の接し方を含め、不登校、引きこもりの家族会と交流が深い神戸市看護大学の船越明子教授に聞いた。

 「新型コロナの拡大による外出自粛、人との接触制限で多くの人がストレスを抱えています。高校生も同じ。大人以上かもしれません。要因の一つに、スマートフォン(スマホ)を挙げることができます。今はほとんどの生徒が持っています。おかげで情報収集にたけるようになり、大人を超える能力の子もいます。その分、新型コロナに関するデマや風評にも接しやすいと言えます。一方で、社会経験は浅く、正確さを判断する力は未熟です。誤った情報からいたずらに不安や恐怖を感じ、パニック、怒りに発展することも考えられます」

 「不安は最大の敵です。受験を控えた3年生だと、これまでの努力が報われなくなると思い詰め、無気力になる可能性があります。不登校、引きこもりになる一因です。高校生は一見、大人びていますが、周囲の大人に守られて成長しています。家庭では安心させてあげることが大事です」

 「登校が再開しても、以前と同じ学校生活には戻らない可能性が高いです。文化祭や体育大会に加え、学習が制限され、学校へ行く意味を見いだせない生徒も出てくるかもしれません。新しい環境になじめるよう、先生方には会話による信頼構築を大切にしてほしい。遅刻気味の生徒がいても、叱るのではなく、まず話を聞いてあげてください。信頼関係があれば、悩みを抱えた生徒が相談しやすい雰囲気ができます」

 「高校生の皆さんは自分に優しくなってください。しんどい時は無理をせず、早めに担任の先生や両親に相談してください。誰もが経験したことのない危機です。保護者や先生ら周囲の大人が子どもの気持ちをどれだけ理解できるかが鍵を握ります。いらいらしていないか、過度に心配したり、悲しんだりしていないか。気を配ってください」

【ふなこし・あきこ】1977年、神戸市東灘区出身。東京大学大学院医学系研究科博士後期課程修了。兵庫県立大准教授を経て2019年から現職。

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